ファーマシーによく通ってくれていたベルギーの女性のお話から、"ファン"について考えてみた。
名古屋市中区千代田にオープンしたコーヒーショップ、『Pharmacy Coffee Lab』(以外、ファーマシー)。
お店に、毎日のように来てくれたベルギーの方がいらっしゃいました。
彼女は子供たちと来てくれて、ファーマシーの中庭でコーヒーをゆっくり楽しまれていたんですが、
どうやら旦那さんのお仕事関係で日本に来てたみたいで、先日、帰国されました。
最後の最後に少し話す機会が出来て、お話ししてたら、
どうやらとってもファーマシーのことを気に入ってくれていたみたい。
帰国するその日までなんなら来たいって思うくらい、ファーマシーのことを気に入ってくださっていました。
なんかジーンときました。
彼女の中では、ファーマシーが生活の一部となり、慣れない日本生活の中での"癒し"や"安らぎ"を少しでも感じてくれていたかと思うと、このお店を始めて良かったなって思います。
言葉や文化も全く違う土地に住む不安って、自分も高校出てすぐアメリカ、オレゴン州に留学したので、とてもわかります。
これから自分はどうやってこの土地で暮らしていくんだ!?
そもそも銀行の口座開設から、アパートの契約やら、大丈夫か!??
授業も全部英語で、ついていけんのか!??
期待に胸膨らますのと同じくらい、いや、それ以上の不安に押しつぶされそうになっていました。
ベルギーから来た彼女は、旦那さんのお仕事の関係で日本に暮らしていたとなると、僕みたいに自発的に海外生活をチョイスしたわけではないから、余計に大変だったと思います。
慣れない土地で子供たち(男の子と女の子)を育て、しかも、ちょうどこのタイミングでコロナが世界を襲ってきました。
故郷にいる家族のこともきっと心配だったと思います。
その不安いっぱいの毎日で、ファーマシーに来ることを習慣の中に取り入れてくれて、彼女の癒しの時間としてくれていたこと、
うん、間違いなくこのお店が存在した意義、意味がそこにあったと思います。
なんか流れ的に、ファーマシー辞めます、みたいの展開になってますが、辞めませんので!笑
むしろ、だからこそ続ける意味があるよねってお話です。
目先の利益を取りに行こうと思えば、もっともっと違うやり方があるかもしれないけれど、
大切なのは、こうやって一人一人の生活の中に入り込み、その人にとって無くてはならないお店になること。
それこそが街の"ハブ"になるってことだと思います。
コロナ禍と緊急事態宣言で、パタっと客足は減っていますが、それでも、今まで素通りしてた地域住民の方が足を止めて寄ってくれてりします。
「こんなところにコーヒー屋さん、あったんですね」
はい、宣伝不足です笑
でも、時間をかけながら、こうしてゆっくりと"ファン"が生まれてきています。
今でこそ、シーホースの試合のチケットは争奪戦になるほどの人気ですが、昔は、無料チケットがあっても中々応援に来てもらえない日々があったんです。
僕のラジオ番組だって、時間帯がいいのに、誰も聴いていないという※のマークがついてしまって、全責任を喋り手である僕が負わされたこともあるんです。
でも、くじけずコツコツとやるべきことをやってきました。
だって、データ上、※があっても、間違いなくその時間帯にメッセージを送ってくるリスナーさんがいるんだもの、たとえそのリスナーさんだけだったとしても、全力で届けようって誓って喋ってました。
シーホースの魅力も、しつこいくらいに、周りに語り続けたし、誘い続けました。
#これは今でもか
その積み重ね、泥臭いまでのドブ板営業こそ、道を開く一歩なのかなって。
SNSが便利に使える時代だけど、どれだけテクノロジーが進歩したって、やっぱり人の心を打つには、心込めて自ら届ける行為なんだなって思います。
ファーマシーだけじゃなく、『グレープパークコート』もどんどん泥臭いこと、たくさんやっていくので、お付き合いヨロシクお願い致します!
『グレパーオンラインサロン』では、こんなことを毎度書いていますので、興味のある方はこちら是非。