外資IT・スタートアップを経て、カミナシで働きたいと思った3つの理由
こんにちは。カミナシの小林洋介と申します。
2023年2月からカミナシのインサイドセールス部で働いています。
これまで「こばさん」や「小林さん」と呼ばれる事が多かったのですが、
カミナシ社内では「よっちさん」という新しいあだ名で呼ばれています。
今回、カミナシに入社してから3ヶ月が経過し、会社のカルチャーや業務にも慣れてきたこのタイミングで、これまでのキャリアの振り返りを含めて入社エントリーを書くことにしました。
はじめに自己紹介がてら、ヤプリ在籍時に書いたnoteを紹介させてください(既にお読みになって頂いている皆様、ありがとうございます!)
私が仕事で大切にしていることや、考えていることを知っていただける内容です。
また、私のこれまでの経歴を簡単にまとめますと、
新卒〜20代:大和証券に入社。営業とシステム部門を経験し、不動産ベンチャーに転職
30代前半:外資ITの日本オラクル、マルケト社にてインサイドセールスと外勤営業を担当
30代半ば〜後半:国内スタートアップのヤプリ、シナモンAIにてインサイドセールスを担当
と、様々な業界や事業・文化の異なる企業でチャレンジと苦労を経験してきた人間です。
このnoteでは私がどのような想いで転職を行い、外資IT・スタートアップへのチャレンジを経て、「カミナシ働きたいと思った3つ理由」をお伝えすることによって、転職やキャリアのご参考に、そしてカミナシという会社の特徴や魅力を少しでも知っていただければと思います!
世の中にインパクトを与えられる仕事がしたい
2006年、新卒で入社した大和証券では社会人としても営業としても、様々な経験をさせていただきました。また本社勤務の機会を与えられ、会社の組織やシステム全体像を知る貴重な経験となりました。
2012年、30歳が間近に見えてみた28歳に、自分が「会社の知名度や組織力に依存しているのでは?」という事に気づき「個人としてもっと成長したい」という想いが消えず、初めて転職することを決意しました。
転職サイトで様々な求人情報を探した結果、日本の空室問題を解決しようとする企業理念に目が止まり、不動産ベンチャーに転職しました。
大和証券とは打って変わって、当時は数十人の会社で仕組みも整っていませんでしたが、試行錯誤しながらがむしゃらに働いて、お客様から信頼される事で少しずつ自信をつけるようになっていきました。
2015年、とある日に新聞かネットニュースで「クラウドが日本企業の生産性を変える」といった旨の記事を目にし、自身の将来と働き方を見直す事となりました。
それまでは個人のお客様中心のビジネスに携わっていたため、目の前のお客様の役に立つ事しか考えられていませんでした。
「企業の生産性を高められれば、より多くのお客様に役立てられインパクトを与えられる!」
と当時31歳でIT業界も法人営業も未経験でしたが、現状を維持するよりも成長性の高いであろう「IT業界・クラウドにチャレンジしないと後悔する」と腹を決めました。
当時クラウドで新しい事業を開始していた外資ITの日本オラクルでインサイドセールスとして採用され、IT業界での新しいキャリアに挑戦する人生が始まりました。
お客様の成功が事業成長に、さらには社会貢献へ
2016年2月、日本オラクルに入社後、IT業界また外資特有の横文字が多くキャッチアップに苦戦しましたが、法人営業やテレアポの本を読んではトークスクリプトを作成・実践して改善を繰り返す事でアポイントを取得できるようになっていきました。
また、運良くフィールドセールスも兼務させていただくチャンスを与えられ、上司や先輩のサポートのおかげて新規受注することに成功するなど、少しずつ手応えと自信を持てるようになってきていました。
そんな時、マルケト社に転職した元同僚から「お客様の成功を重んじる、とても良いカルチャーの会社」ということを聞いて「個人の成長に留まらず、お客様の成功を重要視するとはなんて良い会社だ!」と、さらなる成長の機会を求めて、マルケト社に入社することを決断します。
2017年7月、マルケト社に入社後は約2年間で有難いことにインサイドセールス、フィールドセールスの両方のポジションを経験させていただきました。また経験豊富で優秀な方々が多く、非常に多くの事を学ばせて頂きました。
しかしながら、全く想定外な組織変革が発生し35歳のタイミングで、再び働き方を考え直す事となりました。
2019年7月、別のオラクル時代の元同僚とのご縁から国内スタートアップで、アプリプラットフォームSaaS事業を展開しているヤプリで、これまでのインサイドセールスの経験を活かして事業成長に貢献できるようにと入社する事となりました。
ヤプリも非常に良いカルチャーで様々なチャレンジの機会を与えられ、とても感謝しています。
2021年12月、ヤプリが東証マザーズ市場(現グロース市場)に上場してから1年が経過し、さらに企業が大きくなろうとしている中で、ふと「自分が上場や事業成長にどれだけ影響を与えられたのだろう」と思うようになりました。と同時に「自分がいたから上場できた」と胸を張って言えないという自分がいました。
結果「もっとアーリーなスタートアップの事業成長に貢献したい」と考えるようになり、LinkedInからたまたまメッセージをいただいた方のご紹介もあって、AIスタートアップのシナモンに入社する事になりました。
2022年2月、シナモンに入社後は、インサイドセールスの業務に限らず、組織作りやオペレーション作りなどにもチャレンジさせてもらい、とても感謝しています。
一方で、私のAI開発事業に対する知識不足もあり、自身の価値が発揮しにくい領域ということを、入社してから約半年後になって気づく事となり、不本意ながら転職活動する事となりました。
カミナシで働きたいと思った3つの理由
これまで多くの企業でのチャレンジと成長、失敗を経験してきたことを踏まえて、働く価値観を時間をかけて整理しながら転職活動を行いました。
その過程からfor Startupsさんにご支援いただき、企業紹介や転職活動のアドバイスだけでなく、働く価値観の壁打ちや思考整理まで行っていただき、大変お世話になりました。
約10社選考を受けた結果、「カミナシで働きたいと思った理由」が以下の3つです。
① 「人」と「カルチャー」 〜 誰と働くか? 〜
カジュアル面談や選考を通じて、多くの方とお会いする機会をいただきました。
その中で、カミナシが一番「誰と話をしても違和感がない」と感じました。
「人」の人柄や雰囲気、「カルチャー」で共感できることが多かった事が、非常に印象に残りました。
現在の会社の課題だけでなく、悩んでいることを包み隠さず話してくれる
お客様のために、泥臭くさく課題やコトに向かうカルチャーを大事にしている
会話を通して会社のバリューが、掲げられているだけでなく浸透していると感じた
お客様に対してだけでなく他者へのリスペクトの姿勢が強い方が多く、健全にお互いを成長させ合っていけるカルチャーのある会社だと感じました。
②社会貢献性 〜本当に社会貢献できる事業なのか?〜
これまでIT業界で関わってきたお客様は、以下のような部門の方々でPCで業務を行うデスクワーカーの方がほとんどでした。
「営業部門」「マーケティング部門」「DXデジタル部門」「システム部門」
デスクワーカーのお客様は、一部上述させていただいたように、何年も前から既に多くの企業がクラウドやSaaSサービスを導入・活用し、生産性を高めています。
カミナシのミッションは「ノンデスクワーカーの才能を解き放つ」です。
「ノンデスクワーカー」とは、デスクワーカーではない人、つまりデスクの前に座らず、オフィスの外に広がるさまざまな“現場”で働いている方々の働き方を変えようとしています。
思い返してみると、私の実家の父もノンデスクワーカーです。
土木建築業で働いていて、私が子供の頃からいつも朝早く家を出て帰宅も遅く、同じ屋根の下に住んでいるのに、普段あまり顔を合わせませんでした。
土日も現場仕事が入ることが多く、休みの日も遊んでもらえなかったり、夏休みも家族で出かける事もあまりなく、寂しい思いをした事を思い出しました。
現場仕事の生産性がもっと高ければ、その家族がもっと幸せになっていたかもしれない。
そんな実体験を思い起こしながら「ノンデスクワーカーの才能を解き放つ」というカミナシのミッションは自分ゴト化され、ノンデスクワーカーの働き方を良くしていくことで社会に貢献したいと思うようになりました。
③市場の大きさ〜 時価総額1,000億円超えを目指せる市場なのか? 〜
日本では労働人口6,700万人の半数以上にあたる3,900万人がノンデスクワーカーと言われています。
世界のノンデスクワーカーにおいては労働人口の約80%を占め、その数はなんと約27億人です。一方で、そんな巨大な市場にも関わらずVCなどから流れ込むソフトウェア投資は全体の1%程度らしいです。
つまり、ノンデスクワーカーを対象とする「デスクレスSaaS」の分野はほぼ未開の地であり、これから大きな波が来る、あるいは波を起こせる可能性が大いにあると共感しました。
最終的には「人」
最終的には、CEOの諸岡さんから将来のビジョンを熱く語ってもらったのに感銘を受けました。
これまで転職活動をしてきた中で、一番ワクワク感が生まれ、熱量が高まったのを覚えています。
そんな諸岡さんの熱い想いに感化されて、個人としてチャレンジしたいことも明確になりました。
「歴史に残る会社を作る」にチャレンジしたい
「ノンデスクワーカーにとってのインフラを作っていきたい」
「もし今、カミナシに入社してチャレンジしなかったら後悔する」
と自身の内なる想いが引き出されたのを感じ、カミナシに入社することを決めました。
カミナシに入社して約3ヶ月経過して思うこと
ここまでは過去キャリアでの想いと、カミナシで働きたいと思った理由を書かせてもらいました。
ここからは、2023年2月にカミナシに入社し約3ヶ月が経ち思っていることを、上述した「カミナシで働きたいと思った3つの理由」に照らし合わせてお伝えできればと思います。
① 「人」と「カルチャー」 〜 誰と働くか? 〜
一言で申し上げると、想像以上に熱量が高い「人」と「カルチャー」です!
全員がカミナシのミッション「ノンデスクワーカーの才能を解き放つ」を達成すべく、全チームが高い目標を掲げ、”コト”に向かって日々仕事をしています。なかなかこれまでのキャリアでは味わったことのないカルチャーで驚きました!
またカミナシのバリューの一つでもある「全開オープン」は、個人的に好きなバリューです。
他の社員の皆さんが「どういう想いで」「何をして」「それが、うまくいった・うまくいかなかった」などがオープンになっていたので、入社してから間もない自分も恥じらう事なくオープンになることができ会社に溶け込みやすかったと感じています。
②社会貢献性 〜本当に社会貢献できる事業なのか?〜
入社3ヶ月間で数多くの導入事例を読むだけでなく、実際にカミナシを導入していただいているお客様の工場見学にも行かせてもらい、ノンデスクワーカーのお客様の声を聞かせてもらいました。
「工場に来客される取引先から信頼を勝ち取れるようになった」
「若手社員の働きにくさを解消できた」
「月間約100時間の業務時間を削減できた」
といったように着実にノンデスクワーカーの働き方を良くしてる事を実感しています。
まだまだ現時点ではお応えできない要望等があるのも事実ですが、それは今後の事業やプロダクトの伸び代でもあると捉えています。
③市場の大きさ 〜 時価総額1,000億超えを目指せる市場なのか? 〜
カミナシでは、一般的なホリゾンタルSaaSの戦略でもなく、バーティカルSaaSの戦略でもない
マルチバーティカル戦略で、多くの市場にアプローチをしています。
●マルチバーティカル戦略について
カミナシは多くのノンデスクワーカー業種・業界で利用されることを前提としていますが、業界ごとで利用ユーザーや使われ方が全く違うため、業界ごとの知見も特定業務についても幅広い知識が求められます。
したがって、全業界を横串で考えるホリゾンタルというよりは、一つ一つの業界についてしっかりと掘り下げるバーティカルの方がアプローチとして近く、「業界を一つずつ攻略しながら複数業界にアプローチする」という戦略として”マルチバーティカル戦略”と社内で名付けました。
2023年5月現在、特定の業界では多くの実績がある一方で、まだまだアプローチすべきノンデスクワーカーの方々が働いている業界や企業が存在しています。
もちろん戦略上の優先順位もありますが、3,900万人のノンデスクワーカーが対象なのですから、まだまだ開拓できていない市場は多く、大きなポテンシャルを秘めているとも感じてます!
今後やっていきたいこと
最後にこのような可能性を秘めたカミナシで、自分がどのような価値を発揮し、カミナシの成長とノンデスクワーカーのお客様に貢献していくかについて、お伝えいたします。
1.「β版マインド」というカミナシのバリューを体現して、事業成長に貢献していく
カミナシはスタートアップですので、まだまだ不確実性の高い新しい施策や打ち手を考えながら、継続的にトライ&エラーすることが必要となります。
その中で、自分が率先してエラーを恐れずにトライして、チームに成功体験・失敗体験を還元していくことで、チームの集合知を広げつつ深め合い、成果の底上げに貢献していきます!
2.メンバーの“個”の力を高め、チーム力を引き上げていく
冒頭お伝えさせていただいたように、様々な業界や事業の異なる企業で苦労をしてきた人間です。
個人としての視座を高め自身を成長させ、カミナシの事業成長に貢献したい
自身のミッションだけの枠にの取り組みに閉じずに、チームの目標達成、各メンバーの施策やバリュー体現に対して、自分から率先して関わり、新しい打ち手や施策を一緒に作り出していきます。
今後、さらに組織の人員が増えていく事が予想されますが、現在のカミナシの社歴や年齢、経験に関係なく、コミュニケーションの取りやすい、且つ建設的なフィードバックや議論しやすいカルチャーをさらに良くしていきたいと考えています。
ここまで読んでくれてありがとうございます!
もしこの記事を見て、カミナシに興味を持っていただけましたら、採用情報とカルチャーデックをぜひご覧ください🙌
また話を聞いてみたいと思っていただいた方、ぜひお気軽に声を掛けてください!