まだ土踏まずを持ち上げてるの!?令和のインソール事情とトレンド
こばです!
・足が痛い
・足が〇〇で困っている
このような時に、インソールを求める方が多くいらっしゃいます。
ただ、昭和の常識にとらわれている人の多くは、インソールにこのような機能を求めがちです。
インソールで土踏まずを持ち上げる!!!!
症状によっては良いことです。
ただ、あくまでも症状と履物によっては・・・です。
字面から分かるように本来、土踏まずは立った時にも
土が着かないので、土踏まずと呼ばれています。
これは、足の3つのアーチ機能に由来します。
足には3つのアーチがあり、その多くは力の分散を目的としています。
その中でも土踏まずのアーチは、最も大きなアーチです。
体重などの力がかかった時にバネのように撓んで、力をちらしてくれるのです。車に乗ったり段差を踏み越える時に軽く沈んで跳ねる、サスペンションのような機能が足のアーチにはあるのです。
そう。土踏まずをインソールでしっかりと支える!という事はつまり、
カラダが元々持っている
分散機能を阻害する要因になっているのです。
大事なのは、土踏まずが立つよう周りを支える!
基本的に土踏まず(内側の縦アーチ)は地面につきません。
しかし、足の外側のアーチ、足の横アーチ部は地面に着きやすい傾向にあります。これが何を意味するのかと言うと、アーチの剛性に関係してきます
例えば、足の外側のアーチ
ここがしっかりと保持されている事で、足は中間位で接地しやすくなります。もし、このアーチが下がっていたら足が回外位になりやすくなります。
この偏りによって、土踏まずを潰すような歩き方になってくる+足の横アーチと+踏まずのアーチが崩れやすくなります。
足のアーチは全部つながっているので、どこかが破綻するとその他も破綻しやすくなります。ここから、
外反母趾や扁平足にも繋がっていきます。
最初に確認する、最も大事なアーチです!
例えば、足の横アーチ
学術誌【ネイチャー】にて発表された論文によると
【足の甲を形作る横方向のアーチが、ヒトの運動性に大きな役割を果たしていると判明】しているそうです。とく、足の剛性を決めるのに重要で
現生人類では、足の剛性の40%以上がこの
横アーチによるもの
だそうです。詳しくは下記のブログにて
土踏まずは大事なアーチです。
そのアーチを最大限活かすため、しっかりと機能させるために【その他のアーチを支える】というのが昨今のインソール事情と言いますか、トレンドになっているように思います。
ざっくりと動画で解説したのがこちら
ただ、足の内側を支えない訳ではない
このようなラインで支えると理想的だと思います。
土踏まずではなく、もっと踵側。
内くるぶしの下(距骨の下)を支えるイメージです。
インソールは作ってもらうのが1番!
人の足は左右非対称です。
左右対称の市販のインソールで
左右非対称の足にバッチリと合う事は稀です。
ここを合わせるにはオーダーメイドしてもらうのが最も確実です。
ただ、1万円を超えてくるものが多いです。
そりゃオーダーメイドですからお金がかかるのは仕方ないです
市販ならformthoticsがおすすめ
欧米の足医学に基づいたインソールですが、本国のNZでは
医療用として足病医にのみ処方が許されている商品だそうです。
外側のアーチの持ち上がりも良いのですが
とくに注目してほしいのが、土踏まず周りの持ち上げ位置。
割と後ろ側が高くなっていますよね?
おおよそ、この辺りが内くるぶしの下(距骨の下)です。
その他でも
・シダス スパイクプラス
・シダス マルチプラス
・スーパーフィート グリーン
この辺りは良いと思います。
実際に履ける環境の人は履いてみることをおすすめ!
今日はちょっと難しい話になりましたね!
でも、大事な話ですのでインソールの選びの参考にして頂けましたら幸いです。
こばでした!