拇指を使って蹴り出さない意識が大事
こばです!
今回は、こんな考え方もあるのか程度に
腑に落ちるかどうかでご判断ください。
歩く時や様々なスポーツの場面で
拇指で蹴ろう!
拇指で地面を掴む!
という主張を一度は聞いた事があると思います。
ただ、その当たり前のように言われている話には
危惧すべき重大な点が幾つか存在しているように思うのですが、それを話されている方はあまり見かけない印象です。
ですので、今回は
なぜ、拇指を使って蹴り出さない意識が大事なのか
に焦点を当てて簡単に解説をしたいと思います。
先に言っておきますが、「拇指、拇指球が悪い」というものではありません。その使い方やタイミングが違うと困ってしまうよ!という話です。
ただ、言及するのなら
・拇指球に最初に負担をかける使い方
・拇指球からの接地
はあまり良い傾向にはないように思います。
※近い内にまたご紹介しますが、ざっくりと解説をすると
足のあおり歩行による衝撃吸収や推進力などの機能を
活かしにくいからです。
話を戻します
拇指で地面をつかんで歩く、走る事が良い動き
という理論は、よくよく考えると大きな矛盾を見つけることができます。
そもそも、足の指ってどう考えてもカラダの中でもトップクラスに受動的な活動が求められる部位です。
体幹や太腿などで生まれた大きな力を
地面に効率よく伝える。
これが足の指に求められる機能です。
よく、足の指をグーパーして歩く力を高めましょう!なんて耳にしますが、そのグーパー力で何十kgとある体重をどの程度動かせますか?
わたしのように体重がリンゴ3個分なら望みはありますが
きっと絶望的だと思います。
この、小さな小さな拇指という「か弱い部位」に
カラダを動かすという大仕事をさせたがる風潮がまず1つの矛盾。
また、機能的な歩行として足全体による転がり機能があります。
下の画像でいう、フォアフットロッカーの後の話になるのですが
これがうまく機能すると、足の趾のつけ根周り(拇指球のある関節)がスムーズに曲がる事でさらに蹴り出しが強くなります。
この時、足の趾はどのような形になっていたら
よりスムーズに体重の転がりを受け流せるでしょうか?
もちろん、足の指が伸ばせていたら綺麗に受け流せそうですよね?
逆に、足の指をグッと曲げて掴むような動作をしていたらどうでしょう?
きっとうまく転がれないどころか、大きなブレーキをかけてしまいます。
歩く時に足の指で地面を掴む動作は本当に必要でしょうか?
また、よく足の指でものを掴む運動が良いとされる事を耳にしますが本当に必要なのでしょうか?
サルなど類人猿たちの足は。手のようにものを掴めるような構造になっています。ピンチという親指の腹とその他の趾の腹で摘み動作ができるようなっているからです。
しかし、人の足はどうでしょうか?わたしは人間の足が掴んだり、つまんだり、握ったりするためのものではないように思えてしまいます。
・地面からの衝撃を柔軟に受け流す
・体幹や太腿などで生まれた力を地面に伝える
これこそが、足の最も重要な機能であり
足の親指だけでどうこうするよりも
足の指全体を使ってそれらの機能を活かす事
これこそが最も大切だと思います!
ですので、わたしのインソールや靴の調整が上手くいった時に
「足の趾全体で歩けて歩きやすい!でも、親指を使っていない気がする」
という感想を稀に頂きます。
偏った力をかけないからこそのお言葉でとてもありがたく思います。
また、一般のインソールでもおすすめのものがありまして
その1つがフォームソティックス
ニュージーランドで医療用として足病医にのみ処方が許されている商品なのですが、歩きやすさや走りやすさなどカラダを整える事を目的としているものです。
ランニング用と書かれていますが、全般的におすすめです!
硬すぎないのが良いですね!
こばでした!