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後脛骨筋腱炎が起こる理由と、相性の悪いランニングシューズとは?
お久しぶりです
こば@kobakutsuです。
義肢装具士免許をもって本を数冊だして10年以上靴屋をやっています。
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後脛骨筋腱炎とは?🦵
「最近、足の内側が痛い…」
「走ると足首がズキズキする…」
そんな経験はありませんか?
もしかすると、それは 後脛骨筋腱炎 かもしれません。
後脛骨筋腱炎は、足のアーチを支える後脛骨筋に過剰な負担がかかり、炎症を起こしてしまう症状です。ランナーにとっては厄介なトラブルの一つですが、適切な知識とシューズ選びで対策できますよ!
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🏃♂️後脛骨筋ってどこにあるの?
後脛骨筋は、ふくらはぎの奥の方にある筋肉で、足の内側に沿って腱が伸びており、土踏まずを支える重要な役割を果たします。
ざっくり説明すると…
すねの内側(脛骨の後ろ)から始まり、
内くるぶしの後ろを通って、
**足の裏(土踏まず)**にくっついています。
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この筋肉がしっかり働くことで、足のアーチが維持され、安定した歩行やランニングができるんです。
しかし、何らかの理由でこの筋肉に過剰な負担がかかると、炎症を起こし 後脛骨筋腱炎 になってしまいます。
🚨なぜ後脛骨筋腱炎は起こるのか?
後脛骨筋腱炎の主な原因は以下の4つです。
1. 過度な負荷やオーバーユース
長時間のランニング、坂道ダッシュ、急激なトレーニング増加などで、後脛骨筋に大きなストレスがかかると炎症が起こります。
2. 【最重要】足が内側に傾く(過剰なプロネーション)
本来、後脛骨筋は足のアーチを引き上げる役割を持っていますが、足が内側に大きく傾くとこの筋肉が引き伸ばされます。
それによって筋肉に大きな負担がかかり炎症が起きるのです。
下の画像を見てもらうと想像しやすいと思う!!
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多くの人はここに原因があるようにも思う。
下の画像でいう内傾きです!
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3. 不適切なシューズの使用
アーチを支えない靴やクッション性が高すぎる靴を履くと、後脛骨筋への負担が増加します。
4. 加齢や筋力低下
加齢や運動不足による筋力低下も、足のアーチを支える力を弱め、腱に負担をかける原因になります。
🚨後脛骨筋腱炎と相性が悪いランニングシューズとは?
「とりあえず流行りのシューズを買ったけど、なんか違和感がある…」そんな経験ありませんか?
実は、後脛骨筋腱炎の人にとって、相性の悪いシューズの特徴があるんです。
❌ 1. 最小限のサポート
ヴェイパーフライのような軽量でスピード重視のシューズは注意!後脛骨筋に必要なアーチサポートが不足し負担が大きくなります。
❌ 2. 高すぎるミッドソール(スタック高)
ソールが厚すぎると、足首の安定性が損なわれ、腱に余計なストレスがかかります。
❌ 3. 柔軟すぎる設計
柔らかくて反発力の強いシューズは、足のアーチを適切にサポートせず、後脛骨筋への負担を増やすことがあります。また、単純に柔らかいクッションも厳しい。
体重がかかった際に靴底から足元が沈んで足がもっと傾くから。
❌ 4. レース向けの設計
レース用のシューズはスピードを優先した設計で、長時間のランや日常使用には適していません。
✅後脛骨筋腱炎におすすめのランニングシューズ
では、どんなシューズを選べばいいのか?
後脛骨筋腱炎に悩む人におすすめのシューズブランドを紹介します。
Brooks(ブルックス):ゴースト、アドレナリン、ビースト → 強いサポート力
New Balance(ニューバランス):860シリーズ、1540シリーズ → 安定性抜群
ASICS(アシックス):Gel-Kayano、Gel-Nimbus、GT-2000シリーズ → クッション性とサポートのバランス
Hoka One One(ホカオネオネ):Bondi、Arahi、Gaviota → 柔らかすぎずしっかり支える
Saucony(サッカニー):Guide、Hurricane、Omni → モーションコントロール機能あり
これらのシューズは、後脛骨筋腱炎の症状を和らげ、快適なランニングをサポートしてくれます。
おすすめはasicsのGEL-KAYANO
この後ろ姿を見て欲しい。
足を傾けるのが難しそうにすら思うでしょ?
足先の余裕もそうだし、ミッドソールも素晴らしい。
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また、土踏まずのところに黄色のサポートが見えますよね?これによって足が内側に傾きすぎるのを構造的にここでも抑えてくれるのです。足の内傾きが大きい人に対する靴底の性能が非常に優秀。
さすがasics!
幅の展開も様々で、4Eの幅広モデルもある。最近のランニングシューズが高騰している中で、1万円半ばで買えるのも非常にありがたい。Amazonは試着無料なのでとりあえず試してほしい!
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いや、靴は替えたくない!!!!という人へ
インソールで何とかしよう!
スーパーフィートのグリーンは、内側のサポートがバチクソに高い。クッション性の良すぎる後脛骨筋腱炎に相性が悪い靴には、過剰に感じるようなサポートインソールがちょうど良かったりする。
プラマイゼロ理論です。ただ、そのサポート性ゆえにフィット感が気に入らないという反応もでるでしょう。合うか合わないかは分からない。理論的には相性が良いので靴を替えたくない人は試してみてほしい!
🎯まとめ
後脛骨筋腱炎に悩んでいるなら、シューズ選びを見直すのが第一歩!
✔ サポート力のあるシューズを選ぶ
✔ 過度なクッション性や柔軟性は避ける
✔ 自分の足に合ったモデルを探す
特に、足の内側に傾くプロネーションが強い人は要注意! 後脛骨筋が常に引っ張られ、痛みの原因になります。
痛みを我慢しながら走るのではなく、適切なシューズで楽しく快適にランニングを続けましょう!🏃♂️✨
いってらっしゃい! 😄✨
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