本気で足を学びたい方におすすめの1冊
こばです!
足の勉強を始めてかれこれ10年以上が経ちます。
※ 義肢装具士として足の装具やサポーター、インソール、靴なども採型から製作し、今は靴屋をやっています。ここ最近は国内には無く欧米に数多く存在する足専門の外来。Podiatry(足病学)の記事を追っかける毎日です。
そういう事情もあってお会いする方から
「足の勉強でおすすめの本を教えて下さい!」
という風に言って頂ける事が多くなりました。
ありがたいですね!
これから足の勉強を始める方にはやや難しい内容になるのかもしれませんが、基礎知識がある人には絶対的におすすめする本があります。
それが「臨床足装具学」という本です。
おすすめの理由
1 欧米の足病学の教科書を翻訳したおそらく国内唯一の本
2 インソール処方理論の標準とされている本
3 医学書として見たら平均的な価格
まず、「Foot Orthoses And Other Forms Of Conservative Foot Care」
という本を翻訳したのがこの「臨床足装具学」という本です。
この本は、欧米の足病医師の養成課程では標準テキストとして利用されているらしい本で、海外の足病学関連の文献を見ていると、この本に載っている挿絵をよく目にします。
それも、この原著が足底板処方の理論本と言われる証拠でしょうか。
また、臨床足装具学という名前から見ると
インソール製作者専門本な印象が強いですね。
しかし、実は装具関連の内容は全体の約20%程度です。
大半は足や身体の解説です。
足や身体の基礎知識から始まり、
足を中心とした身体のメカニズムなどが記載されています。
ですので、もっと足の勉強をしたい人におすすめです!
ただ、難点もいくつかあります。
1 回内、回外を内反、外反で記述されている
2 翻訳本特有のクセのある日本語表現
これらで苦労する人が多いと思います。
しかし、挿絵が素晴らしいので基礎知識があれば、その辺りは自分で補完してスムーズに理解できる方が多いのかなぁという印象です。
ですので、初めて足を学ぶ人は苦労されると思います。
それを踏まえたとしても本当に学びの多い1冊です。
もし、10倍の値段で売られていたとしてもわたしは絶対に買います!
わたしが仕事で悩んだ時、この本の内容で救われた事がたくさんあります。今のわたしの足の考え方のベースはこの本!
と言えるほど素晴らしい内容です。
欧米には一般的に存在する足専門の外来。足科
日本にはまだ足科はありません。
専門科目があるのとないのとでは、そのレベルは大きく異なり
「足専門外来のない日本の知識は、欧米に比べて約30年遅れている」
と言われています。
欧米の足病学の教科書を翻訳したおそらく国内唯一の本で
足を学んでみませんか?
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