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祖母を連れて「高齢者センター」へ行ってきました。
こんばんは。
先日、こんな記事を書きました。
https://note.com/koba_lifestyle/n/n314d9618a57c
昨年に祖父が亡くなってから、祖母は家に閉じこもりがちで全く外に出ていなかったのですが、それだけではなく一緒に住む家族(叔母やその息子たち)とも不仲が原因で、ほとんどコミュニケーションを取っていませんでした。
会いに行くたびに「死にたい」とボヤく祖母の姿を見て日々やるせない想いを抱えていたのですが、抱えているだけでは意味がないと思い、行動してみることにしました。
普段は一緒に出かけると言っても近所のコンビニまで買い物に行くか、近くをぐるっと散歩するだけ。ですがこの度バスでちょっと遠出をして、地域の「高齢者センター」へ遊びに行ってきました。
「いやよ、そんなとこ行かない!」
最初こそ嫌がっていた祖母ですが、当日になるとまんざらでもない様子。
「ジーパンどこかしら」
おしゃれにも気を使い、割とノリノリ。
いつもと違うお出かけは、祖母の様々な一面を見せてくれます。
思えば、祖母が誰かと話している姿を見るのは久しぶりでした。
バスで乗客に気を使う姿や、道を歩く人と絡む姿は、なんだか懐かしさを覚えます。
そうだ、おばあちゃんはこういう感じで人と絡んでいたなぁと。
高齢者センターへと向かう道中でも、「風が気持ちいいね〜」なんて爽やかな感想を言ってくれて、なんだかいつもの祖母とは違うとても素直な印象。
そういう姿を見て思うのです。
やっぱり人の思考回路は環境によって左右されるんだなと。
家に閉じこもってるときに、いくら「叔母と仲良くしろ」って言っても無理です。
だってそういう気分じゃないんですから。
それで仲直りできれば苦労はありません。
だけど自分の気持ちがちょっと上がっているときだったら、もしかしたらうまくいくことがあるかもしれません。
高齢者センターに着くと、「キレイなところね〜」なんて良さげなリアクション。
僕が受付で入館カードを作っているときも、パンフレットに目を向けている祖母。
「なんか気になるものある?」
「ここ、麻雀ができるのね」
「サークルがあるみたい。でも今はコロナで新規の募集はしていないんだって」
「あら、そうなの」
ちょっと残念そうだ。
館内を見て回ると、無料でマッサージ機やお風呂が利用できるリラックススペースがあった。
なかなか興味がある様子だ。
「マッサージ機、やってく?」
「ううん、今日はいい」
結局館内の見学だけで終わってしまったが、リアクションとしてはまずまずだった。
てっきり「早く帰ろう」と不機嫌になるのかと思ったが、終始ご機嫌でいい感じだった。
「家に閉じこもってるより、お出かけした方がいい気持ちいいね」
「そうね〜ありがとね〜」
昔はとても口が悪かった祖母が、今ではこんなに素直になっている。
祖父が亡くなってから独りぼっちの時間が多くなり、自分の言動に思うところがあったのだろうか。
「また行きたい?」
「うん、行きたい」
祖母は素直な気持ちを言ってくれた。
僕としても嬉しかった。
コロナ禍で、まだまだ出不精になってしまう今日この頃だけど、やっぱり太陽の光を浴びたり、お散歩したり、人と交流したりするのは気持ちが良い。
その感覚を祖母と共有できたのも嬉しい。
今後も時間がある時は、祖母を連れて高齢者センターに行ってみようと思った。