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自己紹介 ー手話との出会いー

自分に出来ること
テーマにして自己紹介をしています。

過去の自己紹介はこちらです。

今回は第3回目
手話について、お話します。

これまでの自己紹介では、地学や気象の話をしたり、
職業もSE(システムエンジニア)と、
福祉とは遠い存在の私がなぜ、手話なのか?
そう感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これまでを振り返りながら、お話したいと思います。

2人の聴覚障害者との出会い

大学に入学し、学内や学部、学科等のガイダンスを
受ける中、「ノートテイカーの募集」について
大学の教授からアナウンスがありました。

その中で、2人の学生が登壇し、
それぞれの学生が自分が聞こえの程度について
説明し、手話通訳者が解説していました。

1人は音は感じるが聞こえず、
話せないろう者(ろうあ者)の女性と
もう1人は聞き取りにくく、少し話せる
難聴者の男性でした。

その時は「へぇ〜、そういう学生も同期でいるんだ」
くらいにしか思っていなく、
全く興味がありませんでした。

しかし、あることがきっかけで
ガラッと考え方が変わる出来事が起きます。

それは、フィールドワークです。

フィールドワークでの出来事

前回の自己紹介でお話しましたが、
大学で学んでいる内容は地球科学で、
フィールドワークで現地調査が
よく行われていました。

その中で川の中を歩いたり、
足場が悪い所で調査をしたりするのですが、
聴覚障害者の2人も居て、
「気をつけて!」「危ないよ!」と
声を掛けたくなる場面があり、
とてもヤキモキしてしまっていました。

そんな気持ちを友達に話したところ
「大学内に手話サークルあるよ?」と
言われ、紹介をしてもらいます。

ここで、手話と出会うのです。

はじめての手話サークル

心臓バクバクで緊張の中
紹介してもらった手話サークルへ向かいます。

知り合いは誰一人居なく、
聴覚障害者の同期の2人と
他の学部の社会福祉学部の学生が居ました。

サークルの趣旨について話を聞くと

手話歌(歌に乗せて手話をする)の
サークルは以前からあったものの、
会話に特化したサークルが無かったとのこと。

私が入学したタイミングで会話に特化した
手話サークルを立ち上げたこともあり
まだメンバーも少なく、
やり方も決まっていない状況でした。

そして、そんな中、サークル活動が始まります。

「雑談するから、分からない手話があったら
"分からない"って表現してね。」
といきなり言われます。

「そんなこと言われても全部分からないよ!」
と胸に秘めつつ、終わりまで過ごし、
このままではいけないと思い、
家に帰り、指文字から覚えるのでした。

※手話サークルや勉強方法、聴覚障害については、
後々、書きたいと思っていますので、
今回は割愛します。

ゼロからでも手話技能検定3級を取得

まずは、必死に日本語の五十音の「指文字」と
「この手話表現は何?」という手話を覚えました。

そこから週2日の手話サークルを
毎回出続け、ノートテイカーも始め、
ろう者・難聴者の同期と筆談を交えながらも、
積極的に交流するようにしました。

その結果、全く手話を知りませんでしたが
手話技能検定3級(日常会話レベル)を
取得することができました。

振り返ると、フィールドワークで注意を促したい、
ろう者とコミュニケーションを取りたい、
その一心で学んでいたような気がしています。

現在について

今は地元の手話サークルに所属して
地域交流も兼ねて活動をしています。
また、情熱クラブというクラブでも
医療介護福祉班の共生チームに所属し、
障がい者の社会進出のための活動の参考や
コミュニケーションの本質の意識共有などをしています。

目の悪い人がコンタクトレンズや
眼鏡をしていますが、 見慣れた光景だと思います。

それと同じように、
耳の聞こえない人が手話を使っていても
普通な世の中になるように。

そして、話さないで意思の疎通ができることから、
コミュニケーションの本質とは何か。

手話サークルや情熱クラブで手話活動を続けて、
自問自答しながら、発信や活動について、
模索していきたいと思います。

次回は仕事について書こうと思います。
自己紹介シリーズは最終回です。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

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