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空っぽのご自愛ください

スーパーに入った瞬間、
空気が秋の匂いでいっぱいになっていた。
BGMはどんぐりころころで、
学校の帰り道、どんぐりやら松ぼっくりやらを見つけてはうれしくなってたなぁって思い出した。半袖は奥に長袖を手前にして、
おうちで着るパーカーは安心する。

風邪引きさんが多いみたいで、
元気じゃない人に健康が1番って言われても、こちらが心配しちゃうよ。
自分が思っていた予定と変わってしまっても
体を最優先にするスケジュールを守らなくては。

これは愚痴なんかじゃなくて、
ほんとはちょっと悲しくて寂しかったんだって1人で言い訳してた。

頑張れなくてうまくできない私も、
本当は毎日必死なのに認められない私も、
離れていても隣で一緒にゆっくり歩いてくれる人がいると思ったら、
今日はひとつご褒美をあげようって思える。

意地を張ってた私も反省して、
見失ってた幸せなこととかに気づける。

だから、大切な人たちには、
離れていても心はずっとそばにいて、
きっと大丈夫って手を握りたいし、
不安に負けてしまう前に、少しの時間でも忘れて笑って過ごしたい。


他人のせいでないのなら、
自分のせいでも、誰のせいでもないことがある。必ず元気で会えますように。
それまで元気でいようね。



過ごしやすい夜の気温になってきた。
カーテンの向こうで雨の音がする日は、
しばらく静かにじっとしてみる。
ついつい夜中まで昔の話が楽しくて、
思い出し笑いで時間はあっという間。

いつかは終わってしまうけど、
それまで、できるだけこの季節が続きますように


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