なぜ「Leica」に行き着いてしまうのか
こんにちは。ストリートフォトを撮っているKouです。
「どうして高いのにライカを使うのか?」と皆さんが思うように、私もはじめはそう思っていました。ですが、今となっては私もライカーユーザーです。
なぜ、ライカに行き着いてしまったのかについて話せたらなと思います。
高解像度・描写力をもったレンズ
ライカの一番の魅力といえば、そのレンズの描写力・解像力です。上の写真は貴婦人の異名を持つ「SUMMILUX 50mmf1.4 1st」という1959年製造のレンズになります。
62年前のレンズですがその描写は繊細で柔らかい印象を受けます。絞ればくっきり力強さが増すレンズです。
この他にも、現代のカメラにも通用する高解像度なレンズや個性的な写りをするレンズを、半世紀も前から生み出しているのがライカなのです。
一眼レフでもミラーレスでもない、レンジファインダー
今だと、カメラといえば一眼レフやミラーレスが主流になっていますが、1930年台~50年代はレンジファインダーが主流でした。一眼レフやミラーレスのファインダーはレンズを通して見るので、写真として映るものを見ることになります。一方でレンジファインダーは、素通しのガラスでレンズを通りません。つまり、見ているものと映る結果が違うのです。
この点がレンジファインダーの弱みでも有りますが、強みでもあります。ミラーレスでは目の前で起きていることと見ているものと僅かな時間差がありますし、一眼レフはミラーを搭載しているので重く大きくなります。
一方で、レンジファインダーは素通しのガラスなのでコンパクトで時間差も有りません。
ライカは今でもレンジファインダーを作り続ける唯一と言っていいカメラメーカーで、これが私がライカを使う一つの理由です。
ライカを使うと写真がうまくなる
ライカでうまい写真が撮れるようになるというのは、すぐにという意味ではありません。写真に集中して撮ることで徐々に鍛えられるからだと思っています。
私はライカM3を仕様していますが、連射はできずシャッターチャージにも時間がかかるので、一枚に対する集中力が増します。つまり、すぐにはやり直せないという緊張感があります。
また、ズームもできないので画角や構図を決めるのに自然と足を動かすようになります。
露出を決めるのもある程度の勘を鍛える必要がありますし、太陽の位置を常に把握することが必要になるので、自然と光を読む力が鍛えられます。
また、オートフォーカスは無いので、被写体との距離を目測で図ってマニュアルフォーカスで合わせる必要があり、距離感覚を育てることもできます。
ローテクだからこそ、使用する人のスキルを向上させることができるカメラだと思います。
フィルムライカ以外にも、液晶モニターがないモデルM10-Dを製造しています。機能をてんこ盛りにしている今のカメラメーカーとは反対に、そういったプロフェッショナルのニーズに答えるメーカーはライカくらいなのです。
クラシカルな見た目
もうひとつ、ズバリ見た目です。現行の一眼レフやミラーレス一眼はどこか、道具感が強くて個人的に持ち出そうというテンションが上がりません。
私がクラシカルなカメラが好きということもあるかもしれませんが、1950年代に作られたM3なんかは工業製品としてとても美しいフォルムをしています。
コンパクトフルサイズならライカ
先程も書いたようにM型ライカはレンジファインダーカメラです。レンジファインダーのもう一つの利点として、軽くてコンパクトだということです。
M型ライカのボディはグリップがない分、他のメーカーのフルサイズカメラと比較して厚みが小さく、また、レンズにはオートフォーカスがないので、高解像度とコンパクトさを両立しています。
また、現行でフルサイズコンパクトデジタルカメラを製造しているのはライカくらいでライカQシリーズはとてもコンパクトかつ高性能なカメラになっています。
さいごに
ライカについて少し興味が湧いたでしょうか。
9月上旬に「Leicaの良さを広めたい」という写真集制作プロジェクトをクラウドファンディングにて始めさせていただきました。この写真集はメンバー7名で制作したのですが、全員ライカユーザーだというところがきっかけで始まりました。
制作する写真集はすべてサイト内で公開されていて、私以外の方の写真もご覧いただけます。今回の記事でライカに興味を持ってくださった方がいれば、ライカレンズの描写やデジタルライカの色の良さなど、ぜひ写真を通して覗いてみてください。
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