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【最新技術動向】国際物流展2021 INNOVATION EXPOに行ってきた話

今日は先日も取り上げた国際物流展2021 INNOVATION EXPOに行ってきた話を展開しようと思います。

ロボットやAIなど各種自動化を進めていく上では、こういった技術を実際に自分の目で見てみる場というものが大切です。本日は私も実際に足を運んで気になった技術などを紹介していきたいと思います。

約1.7万人・250社による技術お披露目

1994年から隔年で開催されているこの回では、

バーチャル物流展を併催し、深刻化・複雑化する物流・ロジスティクスの課題解決を支援いたします。年に一度の物流機器・システム・情報が一同に集結するこの機会をぜひご活用ください!

ということでコロナウイルスの影響もありながら経済活動を動かす技術者達が一斉に東京ビックサイトに集まり、各自の技術をお披露目するという回になっています。

3日間にわたって開催された国際物流展2021ですが、来場者数も17,841名とかなり多く集まって開催されました。

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入り口付近の動画を見るだけでもかなり多くの方がいらしていることがわかりますね。笑

私も久しぶりに人がたくさんいる場所に足を運んでつかれました。今回は青海展示場ということでスペースが東京ビックサイトに比べるとやや小さめで、より人がいるように感じました。

展示場自体も249社・団体/686ブースと多くの企業様がご出典されていました。

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技術も多岐にわたる展開をされていましたが、ロボットや自動化で盛り上がっている領域としては、

●搬送システム
●ピッキングシステム

あたりが賑わっていました。そこでここではいくつか企業を紹介していきたいと思います。

技術事例①搬送システム

まずはマップの左下、オムニヨシダ社の搬送システムになります。こちらの会社はオムニリフターと呼ばれるリフターでパレットなどを搬送するものや、コンベアによる搬送装置が強みの会社になります。

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倉庫内での昇降機など、フロア跨ぎの際には活用される手段となります。新しい技術ではありませんが、倉庫作業を支える上では重宝しますね。

また、パレット自体の平面搬送については匠社のAGV搬送のような技術もありました。

こちらは他社でも見られましたが、AGVを自律搬送することができる技術ですね。先程の昇降機でフロア移動されてきたパレットを荷積みやストックエリアまで搬送するものなどに使えますね。

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技術事例②ピッキングシステム

まずはAMR系ですね。今回の物流展の目玉と言っても過言ではない企業がrapyuta roboticsです。こちらは日本通運社の倉庫でも実用化され、最近では佐川グローバルロジスティクスでも大阪の堺倉庫にて導入がされました。

作業者がこれまで商品を梱包するトレイなどを持ち運び、受注した商品を投入していましたが、AMRを導入することで作業者は移動することなく定点で作業をすることが可能となります。

rapyuta社の特徴としては、群制御AIが搭載されており最適なルートで荷物の搬送を行うことができます。都度ルート計算については計算を行なっているので、人間が急に前に出てきたり、他のAMRが移動してきた場合には自律的にそれらを避けて移動することができます。

国内で導入実績がある企業としてはsyrius roboticsもいます。こちらは

徐々に広がりつつあるロボットですね。これにより作業者の方の移動作業が劇的に改善すること、さらには搬送作業から解放されることでより働きやすい環境になりそうですね。

続いてはラックピッキング。簡易的なラックにトレイやケースを格納してピッキング・搬送を行う中国・HAI ROBOTICS社。

先月9月に日本法人を作り、システムの販売からアフターサポートまでを手がけるそうです。

ケースピッキングでは数十キロの重さのあるダンボールをピッキング・搬送している現場もあるので、こういった自動化のニーズはかなりあるように感じました。

理論と現場 共に大切に

こういった技術はどうしても理論としてどの程度スペックが長けているか、何が解決できる!などといった訴求を多々見ます。

ただ、それ以上に大切なのはこの実物を見て、「あの現場作業に転用できるんじゃないか」と言った気づきの部分を感じることにあると思います。

自分の思考領域から外れ、自ら学び、新たなものをどんどん取り入れていく。

そういったことができる展示会に皆さんもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?


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