霞が関で懐かしいオフィスの光景を見た|ICTと社会
先日、超久しぶりに霞が関の某官庁を訪問した。もう何年ぶりだろう。10年以上にはなると思う。
8月に官庁の人事異動があり、うちの部がお世話になっている課長補佐が交代されたので、上司が挨拶に行くことになり、私は直接関わっている訳ではないのだが、テレワークばかりで外出する機会も滅多にないので、たまにはということで同行したのだ。
課の部屋に入ってビックリした。机の上にうず高く積まれた書類の山。壁面のキャビネットにはビッシリとキングファイルが。
驚くと同時に懐かしい気持ちが湧いてきた。そうだ、私のオフィスだって20年前はこんな感じだった。私の机にも、書類が30センチぐらい積まれていたじゃないか、と。
しかしそれは今やほぼ電子化され、Webシステムなどに保存されている。過去の資料もショートカットを作ったり、検索したりすることで、割と簡単に探し出すことができる。
菅新内閣で平井卓也氏がデジタル改革担当大臣に任命された。
コロナ問題で、日本社会のデジタル化は国際的に見てかなり遅れており、それは特に行政分野で顕著であることが明らかになった。公立小中学校がリモート教育に全く対応できていなかった点や、特別給付金のネット申請が紙の申請より時間がかかるなどという訳の分からないことにも驚かされた。
この霞が関の書類の山は、日本におけるデジタル化の遅れの象徴のように思えた。菅内閣、平井大臣にはぜひ頑張って、何とかしてもらいたいと思う。
こういうのも河野行革担当大臣の「縦割り110番」に通報したほうがいいのかな。
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