パンチの打ち方【ボクシング】
小原佳太のボクシング理論【打ち方編】
この記事ではボクシング日本王者小原佳太が意識しているパンチの打ち方をジャブからワンツーストレートを映像も含めて解説説明し、最後は実際の僕の試合を自身で解説、その試合で何を考えていたかを知っていただきます。
この記事のはじめはストレートパンチの解説ですがストレートはフック系の本能からくるパンチとは違い理性で己をコントレールする打ち方、ボクシングの基礎となるパンチです。
打ち方を解説する前に小原佳太の戦い方(スタイル)を説明します。
僕の試合をご覧になったことがある方はご存知だと思いますが小原佳太のボクシングスタイルは俗に言う正統派。
しかし、若干ガードが低いです。
これは相手との距離が僕が得意とする長距離ではフットワークでパンチが当たらない距離を保ち防御とし、中間距離では避けてすぐさまパンチを打てることを重視して攻撃面を意識しているからです。
もちろん、至近距離や格上の相手と戦う場合はガードの意識を高めます。
主な戦術・戦い方は、上記のように距離を保ちつつ相手の出方に応じて、相手のレベルを超える動きやパンチを出すことで圧倒しノックアウトするという「小原スタイル」です。
そのために普段から基礎のパンチの精度を高めていくだけでなく、どの位置・どの体勢からでもしっかりと力を伝えられる攻撃ができるようなトレーニングを意識しています。
これはその他のスポーツをみても、厳しい体制でいかに力を出していくかというのは共通しているのではないかと思います。
対人練習では常に試合を意識してなるべく色々なスタイルの選手と行いあらゆる状況でも対応できるようにシュミレーションを重ねています。
(それでも前回2021.4.8.の試合のように想定外が起こってしまいます。まだまだやることが多いですね)
実戦でどんな対戦相手でも意識していることは、上記のようにどのような体制でも攻撃できるようなバランスというものがあります。
その他に超基本的なルールとして下記の3つがあります。
・同じ位置にいない
・打ったらパンチを戻す
・打たれるぐらいなら動いて疲れろ
など色々あります。このあたりまでくるとかなり実践を想定したものになってしまいますが基本的なパンチを練習するときにも意識しておけるルールですのでぜひ意識して練習に取り入れてください。打ったら動く、打ったら戻すですね。
論より証拠ということで2016年IBFスーパーライト級世界挑戦者決定戦をご覧下さい。
さて、ここからは基本的なパンチの打ち方をどう意識しているかを書いていきます。
基礎のパンチの注意点を追記していきますのでボクシングをこれから始める方、ご自身のスタイルを見つめ直そうと思う方は是非一読下さい。
ここから先は
僕の知識がボクシングが好きな人に届きますように。