ミネラルマルシェでアンモナイトをみてきた!
トレジャー心を刺激する
宝石や化石の展示販売会
マルシェというと、フランス語で「市場」を意味する通り、青空の下で生鮮野菜や新鮮な素材を使った料理、お菓子類が楽しめる場を想像するでしょう。ですが、私が最近行ってきたマルシェは、もっとサイエンティフィックで、トレジャー心を刺激する空間でした。
煌びやかな宝石類に、ミステリアスな化石類。ミネラルマルシェは、そうした鉱物類を展示・販売するイベントです。兼ねてから行きたいと思っていたのですが、開催地が転々として、なかなか近くで催されませんでした。今回たまたま開催地近くに予定があったので、晴れて来場することができました!
示準化石に貼られる値札
大発見がみつかる予感も
私がミネラルマルシェに行きたかった理由、それは「お手頃な化石があったらひとつ買ってみたい!」というものでした。できれば標本として買いたいので、採れた場所など詳細な場所がわかっているものを安価で買いたいと思っていました。結論からいうと、「購入してもたいせつにする自信がないな」と思って、今回は買っていないのですが、その分目に焼きつけてきました。
とくに目についたのが、アンモナイトの化石。中生代の示準化石(地質年代を特定する際に使用される化石)として有名なこの化石は、そのバリエーションを眺めるだけでも個性的で興味深いので、わりと好きです。
アンモナイトの化石があるということは、案の定、古生代の示準化石である三葉虫も売っていました。いずれも教科書で登場した学術的にベーシックな化石なのですが、こうして市場に流通して値札が貼られているのをみると、ほんとにトレジャーハンターになったような気分になります。同時にこうした空間から、新たな大発見がみつかる予感も漂います。
マラカイトやターコイズ
美しき鉱物も数多く展示
さて、私は宝石や鉱物はサッパリわからないのですが、個人的にはマラカイト(孔雀石)やターコイズといった青みのある宝石が好きです。これらの鉱物の青みは銅に由来するそうなのですが、私は銅と聞くと10円玉のような赤茶色のものを想像するので、科学的なふしぎさを感じます。
今回はじめてのミネラルマルシェだったので、正直写真撮影がどこまでOKなのかわかりませんでしたが、帰る頃になって意外と撮影できたことを知りました。次回また行く機会があれば、虫入りの琥珀やモササウルスの牙の化石など、撮影できなかった展示物を撮りたいと思います。
※今回撮影したものは、すべて出展者様の許可をいただいています。
参考文献
・泉賢太郎(著)菊谷詩子(絵)『化石のきほん』誠文堂新光社2023年
・下林典正(監修)石橋隆(監修)『プロが教える 鉱物・宝石のすべてがわかる本』ナツメ社2014年