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食の楽しみ方を取り戻す

今日は最近、食事法を変えて食事が楽しくなった話をしたいと思います。


ひたすらにストレスの捌け口として食べていた年収1,000万円時代

年収1,000万円時代、私は毎日多忙を極めておりました。

毎日の忙しさと、職業に伴う生活習慣の乱れ、年々上がっていく虚栄心と狂っていく金銭感覚に惑わされ、

私の日常のルーティンは仕事終わりにコンビニに寄って、二人分くらいになりそうな食事を買って帰り、自宅で酒をのみながらそれを食うことでした。


学生時代の時に、NHKの取り立てが嫌すぎてテレビを手放してしまってからはテレビを全く見なくなったので、

いつも小さなスマホの画面を見ながら縮こまりつつ、コンビニ飯を開け、酒を開け、日頃の鬱憤を晴らすかのように食い散らかす。

何ともキモいですが、かつての私はそうでした。

生活はままならなかったのでしょうね。


特に、ストレスがあり、自分にゆとりがなく、あまり女性にモテず、お金だけが多少ある時、人は食事にお金をかけるという快楽に溺れがちです

なぜなら、食欲と消費欲を満たしつつ、ストレスまで発散できてしまうのですから。

自然の成り行きに任せれば、一石三鳥ですよね。短期的には。

女性などでなかったことが唯一の救いだったかもしれません。

食事であれば全て自分にツケが回ってきますから。

迷惑を最小限に抑えられていると言う点で当時の自分を褒めましょう。

少ない食事で本当に人は満足できるのかを試してみたかった

とまあ、そんな奔放な年収1,000万円時代を過ごしていたのですが、打って変わって今はお金がありません

毎日自炊ですし、正直今はたいして働いてもいません。

働いていないのにお金を使うと言うことは、この生活の終わりを早めることになるので怖くてできません。

私は思っていたよりもビビリなのかもしれませんね。


結果的に、今は昔に比べて食事はたくさん取れません。

金銭的にも胃的にも。

不思議なことに仕事を離れてからと言うもの、食欲は多少落ち着き、それに伴って食べる量も減ったのです。

驚きですよね。ストレスは恐ろしい。


ただ、

少ない食事で満足できるようにいつかなりたい

と思っていました。

食欲は落ち着いたといえ、普通に1.5-2人前は食べられる状態の胃を私は持っています。

普通に食事していると食べ足りないのです。

いろんな人は「たくさん噛みましょう」とおっしゃるのですが、これがとても難しい。


そんな時、以下の本と出会いました。

タイトルはやや怪しい感じですが、内容はとても面白いと思いました。

私はオーディオブックで歩きながら聴いていました。

消費もしながらインプットもできて最高です。

舌先で食事を楽しむ方法はまさにテイスティングの楽しさと一緒だった

上記の本は、いわゆる、〇〇ダイエット、みたいなものではなく、食べ方を教えてくれる本です。

巷ではやれ低糖質だ、ローカーボだ、断食だ、などと騒がれていますがあれは総じて辛いのです。

私も普段はローファット(脂質控えめ)を心がけていますが、ゆるめを心がけています。(まだ痩せ切っていないので説得力はありませんが)

この本ではいろんなテクニックを紹介していますが、大事なところはただ一つ。

舌先で味覚を感じながら食べなさい

と言う点だけです。


食べ物でも、飲み物でも、味覚の神経は舌先の方が発達しています。

だから、味をもっと感じたければ口に入れてすぐ喉元に食べ物を持っていくのではなく、なるべく舌先に食べ物を持っていきながら食材の味を感じましょう、と言うのです。


「なるほど」と思いました。


実は、ハイソな年収1,000万円時代に色々通っていた中で、コーヒーのテイスティングにもチャレンジしていました。

その時、コーヒーの味を見極めるための方法の一つに「舌で転がす」というのがあったのを思い出したのです。

アロマを感じて、口に含んで転がして、飲み込んだ後に鼻を抜ける香りを感じる。

舌のどの部分にどんな味がするのかを感じて表現する。

それがテイスティングの醍醐味のようでした。ハイソですね。

私は好きですよ、今でも。


「ああ、そういうことだったのか」と気づいたのです。

私は嗜好品だからテイスティングするものだとばかり思っていたけれど、実はそうではなかったのだと。

日々の食事でさえも、同じように楽しめば味わいがもっと広がるようになるのだと。

まさに灯台下暗しでした。


この本は、今私が語ったようなハイソなことをつらつら述べているわけではもちろんありません。

私よりもずっとわかりやすく平易に食事法を解説してくれています。

もし何か得たいものがある人は一度読んでみても良いのではないでしょうか。

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