自分にあったコーチの探し方 | はじめてコーチングを受ける時に読むnote①
こんにちは。パーソナル・コーチングサービスmentoの木村です。
このnoteでは「これからコーチングをはじめて受けようかな」と考えている方に向けて、心構えや準備しておいたほうがいいことなどを何回かに分けてお伝えしようと思います。
はじめてのコーチング
僕自身の経験として、はじめてコーチングを受けたときは、かなりためらいながら申し込んだ記憶があります。mentoのクライアントさんを見ていても、
はじめてのコーチングを受ける人の脳内
・コーチングって抽象的で効果がよくわからない(懐疑的な目)
・同じ経験ある人がいいな(自分は特殊と思っている)
・自分がこの人にお願いしていいんだろうか(場違いを気にする)
・自分の状況をちゃんと伝えて論点シャープにしなきゃ(仕事かな?)
こんな感じでいろんな疑問や先入観、不安が渦巻いている状況だと思います。これらの疑問を一つ一つを解消していくというより、みんなそう思ってるんだ!ということを知ってもらいつつ、とりあえず前に進んでいきましょう。
コーチをさがす
僕は自分のサービスなので日本でコーチを探すならmento一択でしょう!と思ってるんですが、割と最近はTwitterなどでもコーチがたくさんいるので、選択肢は広がってきていますよね。
ただ、情報の非対称性が高いのがコーチング業界の未熟なところなので、コーチを選ぶときに気にすると良いポイントをお伝えします。
重要なのは、
①コーチのトレーニング歴・実績
②価格が相場に合っているか
③求めているのはコーチングなのかコーチング型XXなのか
の3つです。順番に説明していきます。
① コーチングのトレーニング歴・実績を確認する
国家資格がないのでコーチの定義は曖昧で、誰でも今日からコーチと名乗れるのがこの世界の現実です。なので極端な話、本を読んだり1Dayの講習に行ってすぐにコーチと名乗って1回数万円で提供するみたいな事ができてしまいます。
天才的な才能でそれでも良いセッションができる人がいる可能性は否定しませんが、数多くのかけだしコーチを見てきた経験から言うと、独学やちょっと習ったくらいで本当に価値のあるコーチングができる人はごく稀です。スポーツのような実践による研鑽が必要な分野だと思って貰えるといいと思います。
トレーニング歴や経験値を確認する上で参考にしたいのは、
・どこでトレーニングを受けたのか(修了or資格を持っているのか)
・セッション経験時間数はどのくらいか
です。
スクール名でググってどのくらいの期間のカリキュラムを受けているのかは参考にした方がいいと思います。多くのプロコーチを排出しているスクールは、半年~1年ほどかけてコーチを育てます。通う側も50-100万円くらいかけているので、本気の人が多いです。もちろんその期間内のトレーンング密度が重要ですが、少なくとも計2-3日の座学トレーニングを受けただけみたいな感じだとしたら、プロと呼ぶのは厳しいと思います。
セッション経験時間についてはコーチの文化として、年数ではなく時間数で表現されます。目安として100時間くらいの経験を積んでいると一定の安定感が出てきます。それまではトレーニング中の人だと思うのが良いでしょう。逆に何万時間という実績の方もたまにいますが、経験年数と乖離がないかは確認しましょう。1日10時間3年ずっと欠かさずやってる、と言った感じでたまに非現実的な数字に盛られている方も見受けられます。
② 料金が相場を大きく外れていないかを確認する
業界的にはこれまでコーチとクライアントの個人間取引を中心に市場が形成されてきており、原価もかからないのでコーチの言い値で提供されています。
個人間取引の場合は、事前に価格が開示されていないことも多く、ちょっと消費者としてはおっかない気持ちになります。
2020年現在のプロが提供する個人向けのコーチングの相場は、1~3万円@60分がボリュームゾーンで、それ以下はトレーニング中かボランタリーにやっている場合、それ以上の場合はコーチングの経験が圧倒的に豊富か、コーチの独特の経験や知名度のプレミアが乗っている事が多いです。
プレミアの例として一般的なのは、エグゼクティブに特化したコーチです。理由は求められる対話レベルに対応できるビジネスマンとしての経験値や知識・スキルから、コーチとして希少性が高いと考えるのが自然ですね。
安いと意味がないというわけではなく、お財布事情にあわせて安価でやってくれる経験の浅いコーチを選ぶのもアリだと思います。重要なのは経験値と単価と実力は一定の相関があるが、ごくたまに未熟なコーチングを高価に売る人がいるので、気をつけてねという話です。コーチの世界はいい人が多く性善説で成り立っているので、少数のお行儀の悪い人にあたってしまう不幸は減らしたいなと思います。
ちなみに法人向けのコーチングはまた違った相場感で提供されおり、この限りではないですが、事業者により振れ幅が大きいためここでは言及しません。
③ コーチという名前で別のサービスを提供していないかを確認する
わりと汎用的な言葉なので、XXコーチと名乗っている方も、実際にはコンサルタントやトレーナーだったりすることがあります。特定の専門知識を教える・アドバイスをする、あるいは「〇〇できるようになります」、という具体的なスキル習得を押し出している方はコーチング型ビジネスというジャンルですね。問いと内省を中心としたピュアなコーチングを受けたい場合は期待値とズレてしまう可能性が高くなります。
反対に、もしあなたがアドバイスを求めている・知識や経験を借りたいということであれば上記のような専門家を雇うと良いと思います。一般的にコーチは答えを提供することはありませんので、これもまた期待とズレると思います。
相性の良さそうなコーチを見分ける方法
人間なので当然相性がありますよね。コーチは一般の人よりも相手に合わせて対話をするトレーニングを積んでいるので、相性の善し悪しをある程度ゆるやかにすることができますが、それでもやはり合う合わないは出てきます。
人なので話してみればある程度は相性がつかめると思うのですが、できれば事前に知っておきたいですよね。相性の良いコーチをオンラインで選ぶ軸を上げるとしたら、
・テーマとターゲット
・キャリアや経験
・人間性や価値観
かなと思います。
■テーマとターゲット
どんなクライアントが多いのかについては、公開されていない場合も多い(というかコーチもあまりターゲットの自覚がない事がある)のですが、直接聞いてみると良いと思います。ビジネスの事柄を中心に話したいのか、人生や価値観のような感覚が大切なテーマなのかでコーチも得意不得意があるので、自分のテーマとマッチする領域のコーチを選ぶのが得策です。
ビジネスコーチ、ライフコーチ、キャリアコーチ、エグゼクティブコーチみたいなラベリングをされている方もいるので、一定参考にしてもいいと思います。
■キャリアや経験
コーチングはクライアントの思考を中心に進めるので、本来的にはコーチの経験に大きく依存しないのですが、やはり問いの角度や進め方はコーチの好みが出る部分なので相性を決めると思います。プレーンなスキルだからこそ、コーチごとに個性が出るのもコーチングの面白さでもあります。自分に近いキャリアを歩んでいる人は一定理解が早いと思います。反面、思考が似てくるので、ブレイクスルーを模索するのには向かない場合もあります。なので、意図的に自分と属性が近い人と遠い人を選んで体験を受けてみるのが良いと思います。
■人間性や価値観
知らない人の人間性や価値観を知ろうというのは土台難しい話なのですが、プロフィールを読みながら「なんとなくこの人好きだな」「うーん、ちょっと違うかも」この感覚を大切にしてほしいです。いくらリスペクトできたり自分と近いキャリアでも、人として好きじゃないと心開いて話すことが困難なので最後は直感が大切になってきます。
おわりに
長々書いてきましたが、コーチ選びの参考になれば幸いです。「はじめてコーチングを受けるときに読むnote」は、次回以降ではこんな内容を扱っていこうと思います。
体験セッションの準備と受け方
コーチングを受ける際の基本的なマインドセット
コーチにリクエストすると良いこと
コーチングはいつまで続けるのか
頑張って書くのでぜひ読んでみてください!
あと書いてみて思ったんですが、やっぱりコーチ選びは気にする観点が多くてめんどくさいんですよね…それを解決したくてサービスをやっているのでmentoを使ってもらうとサクッと良いコーチに出会えるようになっています。
12月27日までキャンペーン中なので、この機会に是非ご利用くださいませ!