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好きを仕事にするまで②
学生時代も社会に出てからも、みんなが当たり前にできることがわたしは出来なかった。
決められた時間通り、毎日学校に行ったり、会社に行ったり。
仕事では、あらかじめ決められた中でルーティンを繰り返す事にほとんど意味を感じられなかった。頑張る理由も特に見つからなかった。今思えば、ゴールや目指す場所のない中で働くことが退屈だったのかもしれない。
会社という閉鎖された空間では、人と人の感情が毎日渦巻いていて、誰かへの怒りや不平不満、ネガティブな空気、そのひとつひとつを敏感に感じとりすぎてしまったわたしは、少しずつ体調にも変化がではじめる。
10代後半〜20代前半はそういう自分を受け入れることが出来ず、自分を責めたり落ち込んだり、自分のふがいなさに絶望感いっぱいになってしまったことも正直あった。
その時の気持ちを言葉で言い表すのは難しいけれど、人間社会や世界から取り残されてしまったような感覚だった。
ここで頑張らないといけない、頑張れない自分は駄目な人間だ。そうやって自分を追い込んで、無理にでも保つことでなんとか立っていたような気がする。
要するに心も身体もギリギリだった。
その呪いのようなループにはまってしまい、自分の存在の意味がわからなくなってしまった。
唯一の救いは、映画や音楽をただひたすらに観たり聞いたり、その世界に浸ること、そして何かモノを作ることだった。
それでなんとかここに繋ぎ止められていた気がする。
③へ続く…
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