好きを仕事にするまで①
わたしは小さな頃から手先を使って何かをすることが好きで、母親には「勉強出来なくてもいいから、手に職をつけなさい」と言われ育った。
洋裁が趣味の母は、洋服やバッグなど身のまわりの物を手作りしたり、はたまた籠を編んでみたり、フォークアートといって木製の板なんかにペインティングしたりと、とにかく趣味が多彩だった。
そのこともあって、普段から布やリボン、レース、糸や木材、ミシンなんかに触れることも多く、母がミシンを踏む台の上でポーズをとってご機嫌な写真が残っていたり、そんなことが日