4. 自己紹介④~英語教育への想い~
今回もクリックいただきありがとうございました。
自己紹介シリーズも今回で完結します。
前回は社会人になってから20年の沈黙から、英検1級一次試験に挑んだところまでお話ししました。
今回は二次試験以降に自分の内側から沸き起こった感情や、現時点における英語学習に対する考えです。
1.英検挑戦中の心境
一次試験に臨み、感じたことは、短期集中で試験に挑むことの大変さでした。
体調管理の面、集中力の維持など気力の面。あらゆる面で苦労を感じました。
一次試験の合格は予想外でした。
そうなると、そうです。
二次試験も短期集中です。
準備が足りないので仕方ないです。世の中の賢人達は、「一次試験の英作文と合わせて二次試験の準備もするのだ」と説いていますが、そんな余裕はありません。
一点集中のall-out attackです。
実際、初めて挑んだ面接が終わって間もなく、不合格を確信しました。
短期集中ながらも全精力を注ぎこんだ自覚はそれなりにあったので、それまで取り組んできた学習が無駄に終わったという徒労感や虚無感からかなり落ち込みました。
帰りは反対方向の電車に乗って遠回りして帰りました。
ザ・現実逃避。
もうこんな感情は味わいたくない。次の受験で何とか1級を仕留めたい。
しかし、どうすればよいかわからないまま、数カ月を過ごしました。
合格までの道筋が見通せないまま、苦しい日々を過ごしました。
ただ、少しずつでも毎日英語に接して、面接で使えるネタを探すだけでした。
首尾よく、二次試験2回目の挑戦で合格できたのですが、意外に喜びは感じられなかったんです。
昔、あこがれていた1級ホルダーのイメージと、1級ホルダーになった自分がかぶらなかったからだと思います。
試験には合格したけれども、試験対策に励みながら、所詮、試験に通るための勉強しかしていない事実と、自分の英語力を支える屋台骨がもろい事実とを痛感しました。
そのような経緯から、長年目標にしていた英検1級は、私にとって、とにもかくにも毎日英語学習を続けることの大切さを気付くきっかけとなりました。
「さぁ、ここからが私にとって新しいチャプターだ。」
過去の取り組みを反省しつつ、そう考えました。
2.英語教育への想い
一つ、長年の目標だった英検1級合格を目指して勉強する経過で、心境が変化しました。
英語教育に従事したいという意欲が次第に強くなっていったのです。
英検取得後、業務として英語を使えば使うほどこの想いはますます強くなる一方。
目標を達成しようとする過程で得た教訓・経験を英語学習に励んでいる人に伝えたいと思うようになりました。
英語の習得によって、世界に飛び立てる翼を得たり、世界を覗く窓が得られたりするのではないかという期待と感動。
高校生のころに抱いた憧れは、事実でリアルだとわかりました。
新聞やネットを通じて、身近に感じる海の外の世界。
日本国内の報道では知ることができない事実を知ることができる喜び。
インターネットにアクセスできれば、海外の大学の無料学習プログラムで学べます。
多国籍の人たちと英語で意思疎通を図り、ビジネスを前に進める感動。
利点はたくさん実存しました。
大学入学後、大学受験までの学習が、英語の運用能力に直結していなかったという衝撃は既に話しましたが、一方、実社会で英語を使う中で学校教育の有用性を感じることも頻繁にありました。
自分の経験を踏まえ、今の学校教育は現時点では最善であると感じましたし、現場で生徒指導との両立に奮闘される先生方を強く尊敬するようにもなりました。
総じて、目標達成のために積み重ねたもの、それまでの経験を踏まえ、生徒たちに日々の学習の大切さを伝えるだけでなく、生徒たちが英語を使う場面に遭遇したとき、戸惑わないように彼ら彼女らの"財産"となるよう共有したい。
そんな欲求が強くなりました。
たかが資格試験一つパスしただけなのに、大きな心境の変化が生じたのも、10代の自分が大切にすると決めた英語への取り組みを疎かにしてきた20年という時間の重さ故なのかもしれません。
それだけの時間を経て、結局、原点に返ることができたのだから、それだけの長い時間も無駄じゃなかったと今は強く思えるのです。
別に英語だけに限ったことではありません。
今の職業でも、無駄だったと思っていたことでも、あとから振り返れば実は無駄でなかった、と感じることは歳を重ねるにつれて増えていきました。
そのような立場からすると、2005年、Steve Jobsがスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチはとても好きです。
「点と線。」
一度、ガンを宣告されたものの、手術が成功した後のスピーチです。
一旦、現実的に死をとらえた人間が先の明るい若者たちを前に語りたかったこと、という枠で聞くと、心が温まります。
千原ジュニアさんも同じようなことを話しておられます。「シーンとストーリー。」「人生に無駄はない。」
さすがです。表現が秀逸です。この演説に響かない人はいるのでしょうか。
私の言葉より、この2人の天才が語れば説得力も倍増です(笑)。
そう思うと、実は英語教育を通じて伝えたいのは学習の要領や英語の有用性ではなくて、こちらの方だと思うのです。
今不本意なことがあっても将来にとって無駄にはならない。
受験で第一志望がかなわなくても悲観することはない。
それより、自分がやりたいことをみつけることの方が大切なのではないか。
そう問いかけたいです。
3.決意
ということで、今後は英語学習を途切れさせることなく生きていきます。
英語学習に取り組む中での雑感や未来に向けたresolutionは書き記し、生きる教材として活かしていきたい。
また自分の気持ち・決意が弱ったときに昔の自分を裏切ることがないようにしたい。
そんな思いでnoteへの記述を続けていきたいと思います。
そして、いつになるか、そしてどんな形になるかわかりませんが、英語教育への従事が実現したなら、この当時のことを忘れず、やる気に還元して働いていこうと思います。
長文、最後までお読みいただきありがとうございました。