チリツモであなたをすり減らしている魔物
たとえばあとどれだけ生きられるのか余命がわかったとして、私はどうするだろう?
死ぬまでにやっておきたいこと、やり残したことに一目散に取り掛かるだろうか。
はたまた、死の恐怖をいなすために本を読み漁るだろうか。
でもそんなふうにやることがはっきりわかっているにも関わらず、きっとずっと落ち着かないんだろうなあと想像する。
目の前に今やることがあるのに、思考はその先に走ってしまうんだろうな。
どういうことかというと、「こんなゆっくり本を読んでいていいのか?この時間でもっと他にできることがあるんじゃないのか?」と今に集中できなかったり、「これをやりたいと思ってたけど、やっぱりあっちを先にやるほうがいいかな?どうしよ〜」と悩むばかりでなかなか始められなかったり。
まあこれは極端な例ですが、スケールをもっと絞って考えると、普段の生活でも同じことが言えるんじゃないかなあと思います。
あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、と思っているのになかなか手をつけられないことって誰でもありますよね。私も床に転がってるホコリをいつも見て見ぬふりしてしまいます。
なぜ人は1分もあればできることを先延ばしにしてしまうんでしょうか?
これはあくまで私の見解ですが、きっと、それを先延ばしにすることが、まさか自分を消耗させているなんて露にも思っていないからだろうと思うんです。
今日もできなかった…なんでこんな簡単なことができないんだろう…と毎日毎日自分を責めることは、知らず知らずのうちに自分を苦しめているはずです。
そのストレスがなくなったらどんなに楽になるだろう。
これの解決策はただひとつ。
今やるべきことをやるだけです。
後回しにせず、今やる。それだけです。
自分の半径3メートルを見渡してみただけでも、やろうと思ってやれていないことがたくさん見つかるのではないでしょうか?しかしそれらをみくびらないほうがいいです。
無視した時間が長くなればなるほど、あなたを苦しめることになるのだから。
とは言え、これがとっても難しいんですけどね。
逆に言えば、先延ばしにせずなんでもすぐにやるようにしたら、かなり軽やかに生きられるようになるのではないでしょうか。
結局、そうやって目の前のことをひとつずつ片付けていくことが1番の近道になるんだと思います。