生活することが、私を私たらしめる
仕事と家との往復で過ぎ去っていく毎日。
疑問を持ちながらも、この日々をこなしていくしか術がない、と思っている人は多いと思う。
でも、それでいいのか?
これは私自身への問いである。
秋らしく過ごしやすい気候になってきたから余計にそう感じるのか、仕事に行くのがバカバカしく思えるのです。こんっなに良い天気なのになんで私はこれから仕事に行かないといけないの?バスの中から青空を見上げて絶望してしまいます。
夫と散歩したり、心落ち着くカフェに行ったり、おうちで読書したり…
そういう心地よい時間を過ごすこともできるはずなのに、私は明日も仕事へ行く。
ものすごく時間の無駄だと思ってしまうし、人生がもったいないと感じてしまいます。
やりがいのある仕事ならそうは思わないのかもしれないけど。
この間の休日、日が沈む頃にベランダに出てみました。青とオレンジが重なるグラデーションの空や、ひんやりとする心地よい風を全身で受け、鳥肌が立ちました。自分でもびっくりしたけど、私が大切にしたいのはこれだ、と強く思ったんです。
私はこういうことで心が動くんだ。
心が動くことだけに囲まれていたい。
私はちゃんと、生活がしたいんだ。
空がきれいだなあって見てたとしても、頭のどこかでは明日の仕事のことを考えていて。早くご飯食べて寝ないと、とか、空なんか見てる場合じゃないってなる。いやいや、空が見たいんだよ私は。ほんとはそういう時間を過ごしたいんだよ。
私にとって、生活することの軸はそこにあるんだと思う。
生活のなかにうまい具合に、良い塩梅で仕事が混ざってくれればいいんだけど、どうも仕事が占める割合が飛び抜けてる気がしてて、生活が負けてる感じがする。
心が震える時間でいっぱいにしたいのに、それを大きな声で言いにくい今の時代。これでいいのか?と思ってしまう。しっかり立ち止まって、空や花を愛でる時間がもっと必要なんじゃないのか。
私はもっともっと、自然の美しさにため息をつきたい。
古くから自然とともに生きてきたはずなのに、今ではそれらを慈しむ時間がぞんざいに扱われていて、受け取るこちらの余裕も確保できていない。ほんとに大事なことが端っこに追いやられてしまっている。
これでいいのだろうか?