自分を愛するということ。自分磨きとは何か。
「自分に自信がない」「自己肯定感が低い」
だから「承認欲求が強い」し「自分磨き」をせっせとする。
現代社会でよく耳にするワードである。
人に愛されるには、人を愛さないといけない。
そして人を愛するには、自分を愛せないといけない。
あなたは本当に人を愛せていますか。
見返りほしさで人に優しくしていることがありませんか。
人になにかをしてあげて、その見返りがなくて傷つく。
そんなの偽善の押し付けであって、自己満足であって、本当の愛ではない。
愛は受け取るものか与えるものかでいうと圧倒的に後者だけど、
与えてあげたという意識のものではなく、気が付けばそこにあるものである。(♪名もなき詩)
自分を満たすということを、他人軸で考えているからこういうことが起きる。
自分は自分で満たさないといけない。
というわけでもない。
やはり他人に満たしてもらうと嬉しい気持ちになる。
他人に満たしてもらうことについては「ありがとう」と受け取るものなのだ。
依存するものではない。
依存せずとも自分を満たすために、自分で自分を満たす能力はつけていないといけない。
そしてそのためには自分のことをよく理解していないといけない。
自分磨きという名目のもと、
美容にせっせとお金をつぎ込む人をインスタなどでよく目にするが、
それで本当に自分が満たされるのか。
世の中「自分磨き=美容課金」のようになってしまってるように感じる。
美容が趣味のガチオタならまだしも
世の中そういう人ばかりじゃないだろう。
自分を満たすということは自分を愛するということであり、
それは自分をよく理解するということである。
自分を客観視するということである。
美容に課金するのは外見を客観視しているだけである。
内面を客観視できていないと見た目は綺麗でも中身が空っぽである。
現代人は外見や数字などの表面的なものに凝りすぎである。
磨くべきは中身である。
そのためには中身を知ることである。
ではどうするか。
まずいろんなものを見て、自分がどういうものに心が揺れるのかを知っていくことだ。
世の中には無限の景色、まち、人、思想、もの、芸術がある。
それらをたくさん見て、心の揺れ(きちんと言語化できなくていい。「なんかいい」「かわいい」「かっこいい」ぐらいでいい。)を客観的にとらえて、
「自分はこういうものが好きなんだ」を蓄積していく。
それらを俯瞰して「なんで好きなんだろう?」を考える。
それが自分を理解するということであり、自分を愛するということだと思う。
好きなことが分かれば、好きなことを目一杯楽しもう。
好きなことをすることも、自分を愛することである。
自分が何を好きなのか分かった上で、それを積極的に楽しむことは立派に自分を愛している。
より深い次元で愛するためにするのが「自分磨き」である。
「自分の好きなものワールド」を、より深く探求したり、より横に広げてみようという行為である。
消費や鑑賞にとどまらず、自ら創造していくようなことである。
より深く、性質や歴史背景を勉強してみたり
より広く、先に書いたような「いろんなものを見る」行為を通して興味を広げたりすることである。
自分を愛する。自分を磨く。
本当の意味でこれらをできる人は
大きな波が来ても踏ん張って強い力で立てるし
自分の力で道を選択し歩いていける。
人生を歩む上で根幹となるスキルである。
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