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これからのフードサービスが考えなければならない事🌴
SDGs、食料問題、環境問題、様々な視点で地球規模の課題を耳にします。フードサービスに携わる者として、これから何をすべきかが大きく問われている時代だと思っています。この記事で記載している視点以外でも、色々な見方や考え方があると思いますので、参考程度にご覧いただけると幸いです🎵
外的環境
【世界】
・人口増加
2020年から2050年までに約20億人の人口増加が見込まれています。
・食糧需給
年間約40億トンの食糧が生産されており、その内の約13億トン(約33%)が廃棄されています。また、食糧生産の約3分の2を占める穀物生産(約26.5億トン)のうち、約9億トンが畜産の飼料として利用されており、バイオ燃料の原料としても約2億トンが使用されています。今後ますますこれらの需要は増加する見込みです。
一方で、飢餓に苦しむ人が約8億人おり、今後増加する人口と合わせて、食糧需給の在り方が課題となっています。
・土地面積の利用
地球の陸地面積149億haのうち、人が住める土地は約104億ha。そのうち、約49%(51億ha)が農地面積、48%(51億ha)が森林・低木面積として存在していると言われています。
近年、紙や畜産の需要が増加したことにより、森林が伐採され森林面積が減少しています。森林面積の減少は地球温暖化・環境問題へと発展するため、農地面積の拡大に頼る食糧生産には限界があると考えられます。
・消費者動向
ベジタリアンやヴィーガンなどの「菜食主義」人口が増加。肥満などの健康面での理由と共に、環境への配慮などから年々増加しています。
【日本国内】
・少子高齢化の進展と人口減少
日本では既に人口増加のピークを迎え、減少に転じています。人が減れば、食の消費量も減ります。
一方で、シニア人口は増加を続けており、健康と医療、福祉への対応が大きな課題であると考えられます。また、移動困難者の増加に対する対応も必要となります。
・消費者意識
コンビニやスーパーのお弁当・惣菜、最近ではデリバリー利用など、中食と言われる利用が年々増えています。いつでも何処でも欲しいものがすぐ手に入る。今やそれが当たり前のこととして世の中に普及しています。
一方で、インスタント食品や冷凍食品などの利用は減らしたいと思う人は増加傾向にあり、実態と意識の間で乖離が起き始めています。また、便利なサービスの裏で発生する食品ロス問題は、日本のフード事業における大きな課題として存在しています。
まとめ
・世界的には、食糧需給の課題に対し、消費者という個人のレベルにおいても行動の変化が顕在化し始めている。
・「美味しい」や「安い」という価値以外での消費理由が、今後増えてくる可能性がある。
・日本国内においては、シニア人口の増加とライフスタイルの変化による中食利用の増加を背景に、「健康」がひとつのキーワードになると考えられる。
日本は世界に比べたら意識が低い的な話を聞くこともありますが、人それぞれで状況が違ったりするので、少しづつでも地球もみんなもハッピーになれる様な活動をしていきたいですね✨
最後まで読んで頂いてありがとうございました!