東北麦酒流れ旅・前編
何だか疲れちゃったんである。
妻は昨年末より一月程コロナ対応で仕事量増えた。
職場に入ればガウンやキャップフル装備。
大した出勤多くないのに体力削られ帰宅後バタンキュー。
暑い、何よりスクランブルだから色んなメーカーのグローブやマスクが入り混じりめっちゃ肌荒れした。
病院すら行けない。
手持ちの薬で凌いだ。
ようやくガウン着ないで大丈夫言われたのに、今度は居室から出てくる入居者様にマスク着用を義務付けるのが大変。
何故高齢者施設でクラスターが発生するか。
マスク着けられない。
喋りたい。
家帰りたい。(現在の家ではなく、記憶の中で過去の住まいとブレンドされた非実在)
短期記憶の欠落と夕暮症候群と諸々。
マスクは数分で外され、畳まれ、ポケットに入ったり、お茶に浸かったり、栞や台拭きになったり、結わえられたり。
QOL維持より命が優先される昨今、生きていたらそれでいいんでしょうか。皆様足腰弱ってきてるような。
健康体を証明する為のPCR検査。
ゴールテープはどんどん遠くにずらされる。
理系旦那は怒っていた。
データのあやふやな理屈でステイホーム言われ、howeverしかしながら。(清水ミチコ嬢のモノマネするとこの都知事の口癖、本家も横文字ばかりである)
気付けばパイプ椅子でリモートワーク1年。
そして度重なる一都3県緊急事態宣言延長で
仙台戦アウェイ席消滅。
「仙台、降りられない」
実は仙台で試合見た後盛岡へ移動する旅程を組み既に宿等手配してたのだ。
「2年連続で東北行き断念は嫌だね」
ゾンビになりかけた妻が応じた。
「もうさ盛岡直接行こうよ、いいよ俺」
こうして自粛に意義を見出だせない夫婦の一泊二日新幹線旅が決定したのである。
盛岡、ベアレンビール
♪ちゃーらーらーらーちゃーちゃっちゃちゃちゃっちゃっちゃちゃE5はやぶさ!
我々は遅ればせながらシンカリオンを見てしまった。
心にマイシャショットを忍ばせ、ハヤト君よろしく新幹線に乗り込んだ。
今回はチケットレス、俺のSuicaでも改札通るよう登録されている。
なるべく静かに車内では過ごす。
とは言っても俺達の席前後明らかにグループっぽい。
飲むのは着いてからで遅くないと言い聞かせつつ。
が、1つ誤算が発生。
2月に強い余震が発生しており、復旧作業の為一部区間徐行運転。到着が約1時間遅れた。
盛岡駅でランチをサクッと済ませる。
途中遠野麦酒の苺みたいなビールポスター見たから後でチェックじゃ。
本当はじゃじゃ麺とか盛岡冷麺考えてたけど、今回は是が非でも15時ホテルチェックインしないとあかん。
何故なら試合をホテルのテレビで見るから。
新幹線で近くにいた兄ちゃん集団はじゃじゃ麺の店にならんでいた。
ホテルまで裏道うねうねと歩く。
変な居酒屋の段幕(うしろの○太郎風)見た。
やたー、ホテルチェックイン。
BS見るのじゃー。
仙台さんとは盟友なのである。
フロンターレは東日本大震災の募金活動を10年続けておる。
「支援はブームじゃない」そう思うよ。
そして、勝ちましたぜ!
「祝杯を挙げるのだー!」
旦那と俺は今回どうしても行きたかった場所へ向かうのだ。
我が家では度々通販で取り寄せているベアレンビールの直営店である。
さて、この看板にあるのだが盛岡駅で「Go To Eat盛岡チケット」購入済。
お得なチケットで大好きなベアレンビールを飲みまくる、という算段である。
ここで旦那直営店期間限定2時間飲み放題を頼みながら
「直営店3店全部回るからね」
と高らかに宣言、いや何で初手から飲み放題選ぶんじゃ!
飲み放題コースなのでグラスでサービング。
4杯は飲まねば。
1杯目、アップルラガー。
林檎の産地なのでこういったビールもまた美味。
おつまみセットでスタート。
手前は黒ビールのチーズ、生ハム、つぶ貝、牛肉の春巻だったような。
2杯目、チョコレートスタウト。
2月はどこもチョコレートスタウト多くなる。
大好きだけどね!
期間限定メニュー、帆立のグリル。ふきのとう味噌で。
料理うろ覚えなのはラードラーも含め5杯飲んだからである。
飲み放題の元は取りたい主義。
鶏チャーシューも摘んだ。
感染対策をしているとはいえ、時間を気にせず飲めるのは久し振りである。
旦那の笑顔がそれを物語っていたし、盛岡の夜はこれからであった。
菜園マイクロブルワリー店ではタンクも眺められるよ。
えー、後半に続く。