Sofia Bohdanowicz『Maison du Bonheur』全ての物質と行為に歴史が宿る
ソフィア・ボーダノヴィッチ長編二作目。オードリー・ベナック・ユニバースには含まれない珍しい作品だが、映画に登場する経験自体は監督本人のものであり、本作品も後にユニバースに回収される。本作品は監督の友人の母親で、モンマルトルにある古いマンションに50年以上住んでいる占星術師のジュリアーヌ・セラムについて、彼女を訪問した際の記録である。ボレックスの16mmフィルムカメラで撮影されているが、撮影を始めた頃は使い方も知らず、予算も10000ドルで、フィルムは全部で90分しかなかったら