レイモン・ドゥパルドン『Captive of the Desert』フランス、砂漠に囚われた女
大傑作。レイモン・ドゥパルドン長編二作目。私的サンドリーヌ・ボネール映画祭。1974年にチャドの反政府勢力によって人質に取られたフランス人考古学者Françoise Claustreの実話に基づく。ドゥパルドンは3年間に及んだ拘束期間中、反政府勢力の拠点を訪れて彼女にインタビューをしており、その映像が反響を呼んでフランス政府による外交交渉の後押しをしたらしい。映画は最小限の台詞に留められており、そんな背景はほとんど語られない。老若男女問わず何も無い砂漠を歩く行列を延々と映す冒