ジェム・カヤ『リメイク、リミックス、リップ・オフ』"ある意味で全ての映画は互いのコピーだ"
"世界には30パターンくらいしか物語がないんだから、全部混ぜちゃえばいい"という圧倒的なパワーワードで幕を開ける本作品は、1960年代から70年代にかけて、当時世界有数の映画生産地だったトルコが、その需要に応えるために世界中の映画をパクりまくったことについて、当事者たちが回顧するドキュメンタリー映画である。イスタンブールにあるエメックシネマという大劇場とその裏通りに密集した大量の製作会社を中心に独自発展した文化であり、年間製作本数は300本を超えていて、関わった映画を訊かれて