ルイス・ガルシア・ベルランガ『死刑執行人』葬儀屋も処刑人はお嫌い
物語は処刑場の朝から始まる。不味そうな朝ご飯をだだっ広い車庫のような待合室で食べる看守、棺を持ち込む葬儀屋。すると、奥の扉から背広の男たちが出てきて、最後に小柄な老人が登場する。彼こそが題名となっている"処刑人"なのだ。葬儀屋の青年はこの処刑人について"とてもそうは見えない"としつつ、不気味な職業の老人に関わるのには否定的だった。彼の魅力的な娘と出会うまでは。"3B1S"と呼ばれ戦後スペインを代表する監督の一人であるルイス・ガルシア・ベルランガの作品群の中で本作品は、クライテ