【書評:☆☆☆☆★】統計学入門
本書は、統計学界隈では「赤本」という通称があるほど有名な一冊。
発行元が東京大学出版会ということもあり、そのオーラに誘われて私もかなり以前に購入したものですが、そのときはどのページを開いても出てくる記号と数式に怖気づき、当然のように積読になっていました。
それから時は過ぎ、この1月に統計検定2級の受験を考えていましたがオミクロン株の影響で延期したため、そろそろいい時期かもと考えて本書を再び開きました。
結論から言うと、いまの私なら十分に戦える、というか各章の練習問題を飛ばせば読み物レベルといった印象でした。
もちろん初心者が簡単に読める本ではないので、タイトルにある「入門」を鵜呑みにすると積読になる確率は高いと思います。
私の場合は、この本の前に以下の3冊を読んでいたのが大きいかなと思います。
振り返ると、カバーしている範囲は「入門数理統計学」以外はだいたい同じ。「入門数理統計学」は難しくてところどころ飛ばしています。
本書を読み終えていちばんよいところは赤本を読み通したと言える、その自己満足が一番大きいかもです。
さて、次は何に取り掛かろうか。