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1分で読める400文字のストーリー

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短編小説です
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#ホントは400文字どころか500字超えてる

取っちゃいけない2・4・7

取っちゃいけない2・4・7

「よーしっ!選手のみんな集まれ~!」
東京都の陸上部の駅伝地区大会の表彰式後に顧問から声がかかった。
鬼コーチと生徒から影で呼ばれていた顧問からの声。
選手たちは銀メダルを首に下げている。
さすがに今日は労ってくれるのではと、選手の生徒たちは期待をしている。
選手は横一列に並べ!
そう言われたので急いで並んだ。
その瞬間、バチン!バチン!バチン!と音が響いた。そして
「2・4・7位は取っちゃいけね

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ハッピー196

ハッピー196

「あ、よかった〜。今日はまだ開いてた」

まだ開いている商店を見てホッとしたアキヒコは、先月単身赴任で東京から縁もゆかりもない地へ来たばかりだった。

最寄り駅の繁華街と呼ばれている場所とは反対口の住宅地に住まいを借りてしまい帰り道に唯一あるのは【よりみち】という商店1軒のみ。

東京に住んでいた頃の最寄り駅から自宅までに3軒も4軒もコンビニがある感覚でいたので、唯一あるこの【よりみち】は帰宅時に

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