鎌倉殿の13人放送開始!
本日(一月九日)の午後八時より、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が放送開始されます!北条義時(役:小栗旬)を主人公としたドラマです。第一話の内容はこんな感じ。
それに合わせて、一月二日のNHK BSプレミアムでは、「鎌倉幕府サミット2022「源頼朝の死をめぐるミステリー」が放送されました。
お笑い芸人の爆笑問題さんを中心に、第一線で動く歴史研究者たちがスタジオにて自説をぶつけ合う歴史討論の形式です。
東vs西
この討論は、東大VS京大で、東西に分かれているような感じでした。
出演者が東大卒や京大卒、昔勤務していたなど、それぞれの大学にゆかりのあるような方たちばかりで、さらに「鎌倉幕府」に対する解釈の仕方も、東国国家論と権門体制論議論とで、東西で違っているような印象を受けました。
800年以上も前に誕生した鎌倉幕府は、それに関する資料が乏しく、みな独自の見解を繰り広げていきました。
鎌倉幕府が開かれたとされる年に、守護地頭が設置された1185年(イイハコ)と源頼朝が征夷大将軍に任命された1192年(イイクニ)の二つの解釈があることはとても有名な話でしょう。
個人的はイイクニの方がわかりやすくて好きなのですが。
歴史とジェンダー
最後のあたりで、野村先生は、政子などのように、権力の座についた女性を「悪女」とみなしてしまう、日本の歴史の解釈の仕方があるとおっしゃっていました。ほかの武士では、父を、息子を殺したり、幽閉して自害させたりなど、現在では到底考えられないようなことをしていたのですが、彼らが「悪人」として捉えられることはありません。女性が権力を持つと、例えば持統天皇や日野富子は色や欲、金の部分が強調されていたのではないでしょうか。
ここで爆笑問題の太田さんは、ジェンダーという言葉は外来語で、日本人の文化や生活になじみにくい考え方なのではないか、だからどこか他人事のように考えてしまうとおっしゃっていました。
確かに、私自身もジェンダーの問題って、自分ごとに捉えられているのかなと思いました。制度が改革されるだけでは、その問題は解決しないでしょう。日本の社会に生きる人々の考え方をも変えていくことができればみんなが生きやすい社会をつくる第一歩になるのではないでしょうか。
歴史の解釈も、女性だから最初からダメだと思うのではなく、その人が何をしたのかを見れば印象は変わってくるのではないでしょうか。
北条政子を演じた小池栄子さんも「北条政子は悪女ではない」とインタビューで答えています。さあ、この大河ドラマでどのように描かれるのか楽しみです!
今夜から放送!
今までに鎌倉時代を扱った大河ドラマは「草燃ゆる」、「義経」、「平清盛」がありました。
私の父は石坂浩二が頼朝役をやっていたのを覚えていると言っていましたが、今回は大泉洋さんが源頼朝を演じます。
ちなみに「義経」では中井貴一さん、「平清盛」では岡田将生さんが頼朝を演じていました。
さらに、鎌倉幕府や源氏を扱った大河ドラマは上記のように放送されてきましたが、「鎌倉」が題名につく大河ドラマは今回が初めてとのこと。
源氏山公園にある頼朝像がなんだか大泉洋さんに似ている気が、、、
今夜八時から「鎌倉殿の13人」放送開始です!