20240525
アーネスト・ヘミングウェイ『老人と海』(高見浩訳、新潮文庫)の読書会だった。この作品に対してはあまり良い印象を抱いていなかったので、憂鬱気味に参加したが、どうやら同じように読んだ人は少なくて、かなり肯定的に読まれていることが改めて分かった。その上で、わたしにとって理解できない感情や世界の見方について解像度がいくらか上がったように感じる。
わたしの否定的な読みを熱弁し、多少意見のぶつかりもあったが、この違和感やもやもやを言語化したことは意味のある事だったと思う。これからもヘミングウェイを好きになることはないだろうが、彼の作品がこれだけ多くの人に読み継がれて絶賛されている世界の一端を知れたことは収穫だった。