20240929

 立秋も過ぎて夜は随分と涼しくなったが、まだ室内だと蒸し暑さが残っていて、どうも秋が来たという実感がない。いち早く秋めいてほしい。
 オクタビオ・パス『鷲か太陽か?』(野谷文昭訳、岩波文庫)を読んだ。メキシコを代表する詩人の初期作。解説に詳しいが、詩と短篇の中間のような読み心地で奇抜な展開があったり、幻想的な描写があったりと、いわゆる近代以前の定型的な詩というイメージとは随分かけ離れた作風だ。先日読んだエリオットの詩にも影響を受けたとあって、自分は現代詩を全く通ってなかったので改めて読んでいきたいと思った。

いいなと思ったら応援しよう!