20241017

 赤坂にある書店、双子のライオン堂で行われた「『雪の練習生』をゆっくり読む(1)」に参加してきた。多和田葉子の野間文芸賞受賞作で、ホッキョクグマの三代にわたる叙事詩。三章仕立てで、今回は一章の半分くらいまで。ソ連を舞台に、かつてサーカスでスターだった事務員のホッキョクグマが自伝によって一躍日の目を浴びる前までの冒頭部だ。碇雪恵さんが案内人で、彼女はこれが初めての多和田葉子作品だそうだ。北海道出身である彼女は、今作の描写で雪の街のしんとした感じを受けたという。彼女をはじめ、店主の竹田信也さんほか、わたしを含め九名がいてそれぞれの感想や気になった箇所を伝え合った。来年には書籍になる予定とのことで、楽しみだ。

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