20240927

 『イル・ポスティーノ』を読了した。最初から最後までスラスラと読めた。ネルーダの詩集は一冊だけ積読中で、途中までは読んでいるが、彼に対するイメージががらりと変わった。また違った印象で詩が読めると思う。もちろん、闘う詩人として政治的な背景も描かれてはいるが、どちらかというと人間的な側面、故郷での隣人としての彼の親しみやすい側面が魅力的に描かれている。とはいえ、物語の主人公であるのはマリオであり、彼の成長とチリでの政変による不穏な空気感が最後まで飽くことなく物語を突き動かしていた。映画もぜひ観てみたい。

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