20240922

 アントニオ・スカルメタ『イル・ポスティーノ』(鈴木玲子訳、徳間文庫)を読み始めた。チリの国民的詩人パブロ・ネルーダに郵便を届ける若き青年マリオの成長と交流を描く。映画化もされた作品で、恐らく映像化するのにかなり適した作風だと思った。それくらいに会話劇が面白く、すいすいと読み進めてしまう。最初はあまりにも俗的すぎる嫌いがあったが、マリオにネルーダが詩における隠喩を教える場面などは示唆的であった。

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