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元は人間だぞ(心霊噺)
心霊話します。
たまに霊能者とか言う人が、「悪霊退散」みたいな事を言う。おまじないだったり、叫んだり、霊能者がやれば有効だと言い張る。
彼等はその術を使って色々とアドバイスするけど、決定的に欠けてる視点は「元は人間」という視点。冷静に何について迷っているのか?という話を聞くか、怒鳴りつけるれば解決すると思う。お経や梵字を見ても分からないだろうし。
ここで迷っている霊は、「見たいものしか見てない」という状態に陥っているから、先ずは見たくないものと、亡くなってからの時間の経過を見せるのが手っ取り早い。
ウチの会社に出る霊にも出会ったが、「スーツで化けて出てるけど、もうネクタイ要らないのよ」から始まって、相手の会社に居座る理由を聞いて、時間の経過と現在の差異を説く。すると「あぁ…」と納得して消える。(いつも何故か「あぁ…」の後は話さない)
でも話をしても、居座ることを選ぶ人もいる。それはそれで仕方ないが、見たくないモノ見るのに疲れて、知らないうちに消えている事が多い。
塩を撒いたり、エクソシストの真似事よりも「相手は人」という意識のほうが、よほど有効だと思う。おまじないで、一時は離れたフリをしても、納得いってないから戻ってくる。やはり霊にも敬意と言葉が必要なのだ。