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【受験記】AWS SAA-C03を受験してきました

本日、AWS Solutions Architect  Associate(以下、AWS SAA)を受験してきました。

結果はTwitterにも書いた通り、試験官による強制キャンセルと残念な結末だったのですが、受験料は返金されるようなので、模擬試験を受けてきたと割り切って先に進もうと思います。

さて、AWS SAAの受験を決めて約2ヶ月勉強に励んできたのですが、自身の勉強の仕方が試験の方式にそぐわなかったなーと感じたので、今回メモを残しておきます。

これから受験する方の参考になれば幸いです。ぜひ最後までお読みください。


1.試験の強制キャンセルって何?

冒頭の説明で、「強制キャンセルって何?」と思われた方もいらっしゃると思います。

そこで、受験当時の状況を先にまとめます。

まずAWS SAAの受験方法には、全国の試験センターで受験する方法と、自宅や会社で受験する方法の2パターンがあります。

今回私は後者を選択しました。職場で受けるパターンですね。会社にちょうどWEB会議用の打ち合わせスペースがあったので使わせてもらった感じです。

このパターンでは、自身のパソコンで試験用のEXEを実行し、WEBカメラやマイクに問題がないことを確認した上で受験を行ないます。今回、このセットアップでは問題なかったのですが、受験環境への指摘がめちゃくちゃ出ました。例えば、

・机の上にあるティッシュの箱を移動してほしい
・机の上にあるアルコール除菌の瓶も移動してほしい
・机に貼ってあるシールに何と書いてあるかみせてほしい
 ※コンセントの電圧に関する注意書きでした
・机の隅々をWEBカメラで写してほしい

など。もうこのやり取りがめちゃくちゃ怠くて、嫌になってしまいました。まぁ不正防止のためなのでしゃーないんですが。

でやっとのこと試験を開始できたのですが、60問目を解いたあたりで、試験プログラムが突然動かなくなってしまいました。エラーが画面が表示され、先に進めません。

どうしようか迷っていると、画面がリロードされて先に進めるようになりました。しかし、63問目で「試験官が試験を強制終了しました」みたいなメッセージのもと、プログラムが終了してしまいました。

このとき、ポカーンとなったのですが、これ返金されるのか?と心配になりましたが、返金する旨のメールが届いたのでそこは一安心。

でスマホを見ると、試験担当とみられる方から電話が何回かかかってきていました。

スマホは打ち合わせスペースの外に置いていたので、着信に気づいてたけど出られなかった。つーか、そもそも試験中に電話に出てはいけないと思ったので、スマホが手元にあったとしても同じ結果になったとは思いますが。。。

まぁそんな感じで、明確な原因もわからずに試験が強制終了させられました。電話に出ていたり、プログラムに不調がなければまた違った結果になったかもしれませんが、、、

まぁ今回のことは、冒頭にもあるとおり、模擬試験を受けてきたと割り切っていきます。ただ、環境のチェックが面倒なので、次回はテストセンターで受けます。

※あんまり大きな声で言いたくないけど、問題全然解けなかったので、あのまま進めても落ちてたと思うし。逆に再受験の費用が掛からなくてラッキーまである(笑)

2.勉強方法の反省会

前章で問題が全然解けなかったと書きましたが、その原因を分析してみます。

振り返ってみると、根本的な原因は試験の新バージョンに対応できていなかったことですね。

実は、2022年8月30日から旧バージョン(SAA-C02)から新バージョン(SAA-C03)に試験のアップデートがありました。その結果、以下の2つの理由で難易度が上がりました。

①試験範囲の変更
AWSサービスの対象が63→131に倍増
※概要は以下のPDFより

https://d1.awsstatic.com/ja_JP/training-and-certification/docs-sa-assoc/AWS-Certified-Solutions-Architect-Associate_Exam-Guide.pdf

②出題方法が変更になった
サービス名を答える問題が激減し、問題文と選択肢も長文に

このC03版に対応した対策ができていませんでした。具体的に、当方がどのように勉強を進めていたかまとめると、、、

■Ping-t

会員登録すれば、無料で問題演習ができるサービス。
演習や模擬試験をやり込んで合格した方の受験記をちょくちょく見かけるため、信頼性の高いサイトなんだと思います。

解説も丁寧に載せているため、しっかり読み込めばAWSサービスへの理解度は高まるハズ。

自分もこのサービスを使っていたのですが、利用する際に何がよくなかったのか。

答えは、サービス名を答える問題で高得点が取れていたことに満足してしまった点でしょうね。例えばこんな感じ。

あなたのアプリケーションは、多数のEC2インスタンスで実行されているもので、コンテナのオーケストレーションが必要です。どのサービスを使用することで、コンテナの管理が容易になりますか?

A) AWS Elastic Beanstalk
B) AWS Lambda
C) Amazon ECS
D) Amazon RDS

正解: C) Amazon ECS

ChatGPTで作成したサンプル

前述の通り、こういう問題は本番試験にはほとんど出題されません。実際には、以下のような出題形式がほとんどです。

あなたは、ある企業のソリューションアーキテクトとして、高い可用性とスケーラビリティを持つウェブアプリケーションのインフラを設計しています。このアプリケーションは、トラフィックが急増する可能性があるため、負荷に応じてサーバーを自動的に増減させる必要があります。また、ロードバランシングも行い、ヘルスチェックに基づいて異常なインスタンスを除外する必要があります。最も適したアーキテクチャを選択してください。

A) 複数のEC2インスタンスを利用し、Auto Scalingグループを設定して、負荷に応じてインスタンスを自動的に追加・削除する。また、Elastic Load Balancingを使用して、インスタンス間でトラフィックを均等に分散させる。
B) Amazon RDSでデータベースインスタンスを作成し、自動バックアップとフェイルオーバーを有効にして、データの可用性を高める。また、ロードバランサーとしてElastic Load Balancingを使用する。
C) 複数のAmazon EC2インスタンスにアプリケーションを配置し、Route 53を利用してDNSベースのルーティングを行い、ユーザーの地理的な場所に基づいてトラフィックを最適化する。
D) 単一のEC2インスタンスを使用し、CloudWatchアラームを設定してインスタンスの状態を監視し、異常があれば通知を受ける。

正解: A) 複数のEC2インスタンスを利用し、Auto Scalingグループを設定して、負荷に応じてインスタンスを自動的に追加・削除する。また、Elastic Load Balancingを使用して、インスタンス間でトラフィックを均等に分散させる。

ChatGPTで作成したサンプル

かなり長ったらしいですが、出題された問題はこういうパターンが大多数を占めていましたね。

文章を読むのが嫌になりませんか?

自分も、途中までは頑張って読み込んでいたのですが、20問を過ぎたあたりからキツくなってきましたね。

なので、自己学習の段階から、長文に慣れておく必要があり、また各サービスの組み合わせ・運用方法が正しいかをしっかり判別できるまで自身に落とし込んでおく必要があると感じました。

ちなみに、Pint-tのサイトには利用者の合格記が多数並んでいるのですが、そういう方は解説をしっかりと読んでサービスの特性をしっかり理解していたのでしょう。そういう使い方が、本来は正しいと思うので、使うなら問題演習よりも解説の読み込みに時間を使った方がいいですね。

■AWS公式問題集

AWS公式から提供されているSAA試験の模擬問題も後半に解いたりしました。問題数は20問しかないのですが、実際の出題形式に近しいんだろうなーという期待を込めて、20問正解できるまでやり込みました。

しかし、これもあんまり効果がなかったですね。

まず本番に近い環境だろうと期待していましたが、実際の試験環境とは全然違いました。まずAWS模擬試験では、不正解と思われる選択肢を非表示にできる便利機能があったのですが、本番ではそんなものありませんでした。

また、問題の内容も本番と比べるとかなり優しく、あんまりやる意味がなかったなと感じます。

■Youtube(CloudTech)

CloudTech様が運用しているYoutubeチャンネルで、約200問の問題演習ができるので、こちらも使わせてもらいました。

こちらも無料で演習できるという点はありがたいのですが、03版の出題形式に即していない点と(公開が4年前ですからね。。。)、問題の日本語がキレイ過ぎるという難点があります。

AWSの試験は、正直ローカライズが十分ではなく、日本語が読みにくいんですよ。なので、このきれいな日本語に慣れてしまうと、本番で焦ると思います。日本語でOKと言いたくなりますよ笑

まぁ勉強で使わせてもらったサービスをいくつか挙げましたが、共通して言えるのは03版に対応しきれていないってことですね。

AWSの操作経験が一定年数あればいいのかもしれませんが、初心者が独学で使うには、敷居が高いと感じます。

これは試験対策用の書籍も同じで、基本的なサービスの解説にページ数を割いているため、相当読み込まないと本番で対応できないと感じました。

3.じゃあどうやって勉強するのか?

逆に教えてくれ!有識者よ!!

と心の声が漏れてしまいましたが、現時点では以下のサービスを考えています。何か指摘等あればコメントくださいね。

■【SAA-C03版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)

実は、上記に書いた試験の傾向はこのページを参考にしてまとめています。説明文にはC03版といありますので、購入してやってみようと思います。演習問題は6つ用意されていますが、⑥が本番の問題に近くてよいらしい。

■JPNSHIKEN Amazon.SAA-C03-JPN.v2024-09-02.q339

本番の試験と全く同じ問題が出題されると話題のJPNSHIKEN。試験に合格するだけなら、このサイトの問題をすべて暗記すれば合格できるのではないか?とすら思っている。

実際Azureの試験のときにはお世話になりました。今はAWSで言うところのEC2が、Azureだと何に該当するかすら忘れてしまったけど、今回は実務で使うからサービスの詳細までしっかり覚えたい訳です。

まぁ演習はやって損はないので、周回してみます。

この2つに加えて、前述のPint-tの解説を見ながら、来月10/16に予約した本番に臨みたいと思います!

4.終わりに

今回の受験は、試験官による強制終了という不甲斐ない結果に終わりましたが、それにめげずに勉強を継続していきたいと思います。

それに伴い、noteの更新頻度が激減しているけど、合格まで待っててくれるとありがたいです。またネタを用意しておきます。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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