ヒラ公務員欧州へ行く19 ~イギリスへ~
2015/9/18 fri 夜
イタリアベネチア マルコポーロ空港
https://note.com/knd0641/n/n80ac833c25f9
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ベネチア島からマルコポーロ空港に着いたときは、飛行機の時間がかなり迫っており、結局ギリギリに乗り込む形になっていました。
受付で荷物を預け、従業員の方にはっきりと「アリガト!」と言われ思わず和んだ気持ちになり、飛行機に駆込みました。
ベネチア空港からロンドンのサウスエンド空港(といってもロンドン中心部から東に車で1時間のところ)に飛んだのですが、わずか2時間で着き、これにはけっこう驚きました。
日本から欧州に行くには13時間もかかるのに、欧州内の移動は日本の国内旅行と大して変わりません。2時間でイギリスに行けるなんて羨ましいなと思いました。それに、イタリアからドイツやフランスへというコースだともっと近いということですよね。
こういう環境だと、国際感覚というものも日本のそれとはだいぶ変わってくるのでしょうね。どちらがいいか悪いとかではなく。
飛行機の乗組員は多分イギリス人です。なんとなく、イタリア人より明るく仕事をしているなという印象を受けました。CAだからかもしれませんけどね。
イタリア人の客室乗務員と、比べられたら面白いかもな…なんてことを考えていると、CAが大きな袋を持って乗客に何か声をかけながら歩いてきました。
その袋に乗客がどんどんお金を入れていきます。え、なに?
自分の横を通り過ぎる直前に分かったのですが、どうやらユニセフへの寄付を集めているようです。それにしても皆やたら小銭を入れるな、羽振りがいいのか?などと考えていると、これはユーロ圏からポンド圏に移り、硬貨は両替が簡単には出来ず使えなくなるため、いらなくなったユーロ硬貨を投げ入れているんだと気付きました。
財布もすっきりするし社会貢献にもなる。なんて賢い工夫なんでしょう。
そのことに気づく頃には寄付タイムは終わっていたため、大量のユーロ硬貨を日本に持ち帰る羽目になってしまいました。社会貢献、ならず。
そうこうしている内に夜のイギリスに到着。イタリアより厳しくやたら長く行列のあった入国審査をなんとか終え、外に出るころにはもう夜の23時を回っていました。
ぼくはついに、生まれて初めてイギリスの空の下に立ちました。
民主主義を生んだイギリス。
産業革命を起こしたイギリス。
ビートルズ・クイーン・オアシスを生んだイギリス。
サッカー、ゴルフ、ラグビーなど偉大なスポーツを生んだイギリス。
今も世界に大きな影響を与え続ける、あのイギリス。
その外の空気に初めて触れ、肺に入れ、ゆっくりと吐き出します。
…………………。
………………………………。
寒い。
いやまって、めっちゃ寒い。腹立つほど寒い。
この日は9月18日。まだ残暑あふれる季節のはずでは。
イタリアでは気温25度もあったのに、なんでいきなり10度切ってんの?2時間飛んでなんで15度も下がってんの?
これは厳しい戦いが待っているな…と若干の戦慄を覚えつつも、ヒラ公務員のイギリス旅行はスタートしました。
風邪治ってて良かった。
↓ ヒラ公務員欧州へ行く1~18はこちら
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