初めてのイギリスでめっちゃ周りに見られながらも大声で国歌斉唱した話(HKO第27話)
2015/9/19 Sat 16:30 イギリス ブライトン ファルマースタジアム
ラグビーワールドカップ2015 南アフリカ代表 vs 日本代表
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選手が入場してきました。スタジアムの中央付近に両代表がそれぞれ肩を組んで並びます。
見上げれば、スタジアムには南アフリカと日本の国旗が並び掲げられています。
この対戦カード、チケットは完売でした。その理由は南アフリカ代表が、過去にラグビーワールドカップを制したことのある、強豪にして世界的人気のチームだからです。
事前に調べたのですが、南アフリカ代表の他の試合もほぼ完売で、一方の日本代表の他の試合は席が余っていました。
つまり、観客のほとんどが日本代表ではなく、対戦相手の南アフリカ代表を観に来ていることは明らかです。
満員のスタジアムで国歌斉唱が始まります。
まずは南アフリカの「神よ、アフリカに祝福を」が流れました。
誇らしげで圧倒的な歌声がファルマーの地を震わせました。駆けつけた多くの観客が歌い、それが南アフリカ代表を奮い立たせ、日本代表にずしりとのしかかります。
360度南アフリカのサポーターに囲まれていた私ですら、大きなアウェー感を感じました。選手も相当なものだったと思います。
南アフリカは僅か数分で、ここ英国での試合の雰囲気を、自らのホームゲームへと変えてしまいました。
次に日本国歌「君が代」が流れます。
やはりというか、全くと言っていいほど周りから歌声が聞こえません。
イギリス人で応援してくれる人はいるとしても、国歌まで歌える人はまずいません。静かな静かな君が代が流れていきました。
でも私は歌いました。なんというか、ここは負けないくらい大声で歌わなきゃ!と思ったのです。
ものすごく周りから視線を感じます。でも知ったことではありません。
周囲からの視線を無視したまま、君が代に似つかわしくないくらいに大きな声を出して歌いました。
両国の国歌が終わり、全力で歌った私は少し息を切らしながら、他の観客と共に席に着きました。
選手が離散し、互いに向き合います。
2015年9月19日、16時45分。
南アフリカホーム、アウェー日本。
歴史を変える試合がいま、始まります。
↓ ヒラ公務員欧州へ行く(HKO)1~26はこちら
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