牛肉麺絵日記 33/100杯目 香鄉麵食館(台湾・台北)5/3/2013
牛肉麺屋さん巡り33日目。2013年5月3日 夕方6時。(台湾・台北)
今日、芸術村のマネージャーに呼ばれた。もうすぐオープンスタジオがあり、香港からお客様御一行がやってくるのでスタジオ内を整えて、軽くプレゼンテーションする準備をして下さいとの事。まだ日にちは先だが軽く掃除をしようとプロジェクターの乗った大きな台を退けると・なんと!・大人の手のひらサイズの大きな蜘蛛がじっとしていた。ギョッと驚き、咄嗟にそーっと台を元に戻して2−3歩後ずさった。”見ていないことにしようか”と、しばし葛藤し、いや、どうにかして外に出そうと部屋中の窓とドアを開けてホウキを持って、重い台をズルリ・ズルリと蜘蛛が逃げない様にそーっとドアの前まで引きずって、そっと台を開けると、赤ちゃんの手のひら程の大きさの・それほど大きくない蜘蛛が外に逃げて行った。林の方に逃げて行くそれほど大きくない蜘蛛を見ながら、自分はなんてビビりなんだと一人顔を赤らめた。
掃除をしていると、お客さんが来るのにビジネスカードを切らしている事に気がつき、印刷屋さんを探しに出かけた。もう夕方6時。確か以前大きな印刷店の看板を見た様な気がして公館駅前の汀州街を歩くと藝群影印の大きな看板を見つけたので急いで中へ。隣の焼肉屋さんからいい匂いが漂う忙しそうな印刷屋さんだった。事務の男性に中国語が喋れないと伝えると、少し眉をひそめて事務所の奥へ。PC前でてきぱきとデザインしていた若い女性が注文を聞いてくれて、持参したファイルに少々ご指摘を受けながら無事に注文を済ませた。
印刷屋さんを出て2ブロックほど先に、いつも持ち帰りのお客さんで賑わっている牛肉麺屋さんがある。何度か通ったことはあるけれど、いつもかなりの数の持ち帰り客が待っていたのでやり過ごしていたお店。お店を覗くと今日はそれほど注文待ちのお客さんが居なかったのでお店の中へ。牛肉麺を注文。
店舗スペースの半分程が厨房スペースで、厨房台には炊き上がった大量の台湾おでん滷味(ルーウェイ)がならんでいた。厨房のレイアウトは日本のほかほか弁屋さんの様で、持ち帰り料理に対応した良い作り。料理は牛肉麺・鶏煮込みのあっさり麺・もやしとチャーシューのシンプル麺・陽春麺、その他ごはんもの・餃子など・・そこそこメニューは多い。奥さんらしき女性が麺担当。ご主人がおでんと餃子担当。麺担当の奥さんの方が忙しそうに着々と調理。その後ろでおでん担当のご主人が、奥さんに対して少々怒り、煽っている。メニュー的に見て麺の方が忙しいから仕方ないでしょうに・・と思った。
牛肉麺はほっとする優しい味付け。麺も程よいコシで食べ進む。あっさりとしっかり炊かれた牛肉に、青菜の苦味が心地よい。
お店を出る時に厨房を覗くと、奥さんがご主人に反撃をしていた。