牛肉麺絵日記 29/100杯目 上賀麵食館(台湾・台北)4/29/2013
牛肉麺屋さん巡り29日目。2013年4月29日 夕方6時。(台湾・台北)
台湾は約50年間日本政府の統治下にあったので、いくら親日の方々が多い国だと言っても多くの御年配の方々は日本に対して良い印象をお持ちでは無いのでは無かろうか。日本が台湾を統治していた期間中、幾度となく抗日運動が起こった過去がある。台湾に来て1ヶ月以上過ぎた。今の所、周りの人達から嫌日感情・・というか そう言った雰囲気を感じた事は無い。数日前、毎日通う朝市・跳蚤市場で、御高齢の台湾女性に日本語で話しかけられた。
福和橋の下で毎日開かれるファーマーズマーケット・跳蚤市場では、食品や料理のお店だけではなく古道具屋さんも店を開く。結構大きな広場に日用品やガラクタや怪しい古壺などが並びますが、ほとんどのお店はガレージセールレベルの古物屋さんです。しかし大工道具や農具を扱う数軒のお店には本格的な品々が並ぶ。数日前、電気ドリルが欲しくて選んでいると、御高齢の女性店主さんに日本語で話しかけられた。女性は少しずつ日本語を思い出しながら楽しく世間話をしてくれた。ドリルを購入して帰ろうか・と思えどポケットには朝食代だけ。買えるはずもないので又次回にしようと思っていると、あなた日本人だから幾らでもいいよ・とただ同然で持たせてくれた。
『カラいのイル?』・・今日行った牛肉麺屋さんも片言の日本語を話す方だった。その50代半ば位だと思われる女性店主さんのお店は、台湾大学の近く、大きなファーストフード店や本屋さんが並ぶ大通りから少し入った路地の曲がり角にある。上賀麵食館の看板の上には、メニュー料理の写真パネルが並ぶ。牛肉麺と海南鶏飯を売る小さなテイクアウト専門店。電話注文が多い様で、沢山の料理が既にパックに詰められてお客さんの来店を待っていた。乾麺・汁なし麺や涼麺の注文も多い。美味しそうだ。明るい店主さんに牛肉麺を注文した。
『カラいのイル? カラいのイル?』と何度も聞いてくるので『カラいのイル!』と答えると嬉しそうに笑って”カラいの”を小パックに沢山詰めてくれた。その”カラいの”は豆板醤。台湾の豆板醤は味が複雑で、美味しい物がお多い。牛肉麺はしっかり・こってりとした味付け。八角がほのかに香る甘めのスープに噛みごたえある柔らかな牛肉。珍しくバジルが少量乗っていた。
注文済みの料理を取りに来た数人の若い女性が、急いで料理を受け取り忙しそうに台湾大学方面へ駆けて行った。又いつか買いに来ようと思いながら、家路に着いた。