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牛肉麺絵日記 28/100杯目 林東芳牛肉麵(台湾・台北)4/28/2013

スケッチー28

牛肉麺屋さん巡り28日目。2013年4月28日 夕方6時。(台湾・台北)

数人の地元の人曰く、牛肉麺といえば・ここ・というお店が有ります。
ガイドブックやグルメガイドでよく見かけるお店。一度伺ってみようと思い、夕方最寄駅からMRT地下鉄に乗った。

今はスマートフォンがネットに繋がっていれば、先進国ならガイドブックに頼ることなく細かい情報を得る事が出来て、不自由無く旅をすることができますが、インターネットがまだ普及していなかった時代はガイドブック・地球の歩き方が頼りでした。十代の頃は地球の歩き方が高価で購入することができず、立ち読みをして覚えて店の外で手帳にメモをしていました。ガイドブックで事前に情報を得ていない国を旅するワクワク感は貴重ですが、本屋さんにガイドブックが並んでいると、ついつい立ち読みしてしまいます。

忠孝復興站で降りて、SOGOを超えて復興北路を北へ。八徳路を左折。ローカル市場の狭い入り口の隣にある古いお店。想像していたより質素な見た目の店舗で驚いた。大変人気でお客さんが並んでいたで列に加わった。隣は檳榔・清涼飲料の店。ぼんやりお店を覗く。ジュースしかない様に見えるので、ジュース専門だろうか。

檳榔はジュースにもなるのか・。檳榔の実は石灰と混ぜて噛むたばこのような嗜好品で、噛むと軽い酩酊感が得られる緑色のどんぐりの様な植物。田舎の方に行くと、檳榔西施(ビンランシーシー)と呼ばれるセクシービキニの女の子が檳榔売り子をしている様ですが、見た事は無い。残念ながら隣のお店にビキニの女の子は居ないようで、ニコニコと元気そうな年配の女性が売っていた。

さすが桃源街老王記(牛肉麺絵日記・3日目に伺った店)と並ぶ名店。入店街待ちのお客さんは一人また一人とどんどん増えていく。ガイドブック片手に女性一人旅をされている方も数人見える。日本人だろうか。

街路に面した厨房では、大きな寸胴鍋に大量のお肉が炊かれていて、その横に緑の器が大量に並ぶ。仕事に慣れた調理人がてきぱきと牛肉麺を仕上げていく。店内はカウンター席で、厨房用のステンレス板の食台。店の前では二人の手慣れたベテランの女性がお客さんを淡々と席に案内していく。しばらく待って、店員さんに押し込めれる様に店の奥についた。

店の奥の小カウンター席は、かなりキツキツだった。隣席では若い女性がガイドブックを見ながら食事している。邪魔にならない様に肩をすぼめてメニューから牛肉麺を注文。

3分とまたぬ間に麺が到着。さっぱりとしているが旨味の乗った澄んだスープ。漢方の香りはしない。中太麺は、程よい腰で旨味がある。ぎゅうにくはしっとりとして柔らか。でも、全体的にさっぱりしすぎているので 辣牛油・パイシー牛バター、豆瓣辣醬・辛味味噌、辣椒粉・唐辛子の粉をくわえてみた。辣牛油・パイシー牛バターをスープに少量加えると、牛の風味が増し、深みが出てとても美味しかった。

引っ切り無しにお客さんが訪れる。少し急ぎめに麺を食べ、店外に出ると隣で食事をしていた観光の女性が、満足そうな顔でお店から出てきた。

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