牛肉麺絵日記 31/100杯目 六福牛肉麵(台湾・台北)5/1/2013
牛肉麺屋さん巡り31日目。2013年5月1日 夕方5時。(台湾・台北)
MRT 地下鉄・松江南京駅の近く、伊通公園は、大きなビルに囲まれた静かな公園です。子供連れのお母さんがベンチに腰掛け楽しそうに会話している。今日はこの公園の近くのアートギャラリー伊通通りART HOUSEにおとずれた。展示中の作品は漢字を使った凛として清潔感ある作品が多く、背筋を伸ばして鑑賞した。
ギャラリーを出て伊通街を歩いてみる。公園周辺に大きなビルはないけれど、少し歩いて大通りに出ると照り返しがと排気ガスが目に染みる都会の街。商店が多そうな筋を歩いてみると、ローカル市場・建国市場があった。夕方なので、魚屋さんと肉屋さんは店じまいをして綺麗に片付いていた。台湾では今でも頭付きの魚が市場で簡単に購入できるところが羨ましい。朝早くに大きめの魚市場に行くと、凛として新鮮なタチウオやマナガツオ、(タチウオやマナガツオは日本でも比較的購入しやすいが、鮮度が落ちやすくデリケート。日本のスーパーマーケットで、シャッキっとした物を手に入れるのは難しい)南国らしく、沖縄ではイラブチャーと呼ばれるオーシャンブルーのアオブダイ。日本では販売流通禁止のアブラソコムツ(アブラソコムはすごく脂が乗った魚。この魚の脂成分は消化困難で食べ過ぎると少しお腹に良くない。アメリカでは人気で寿司屋に並ぶ。)そんなお魚が並んでいる。
市場を出て、しばらく歩くが何もなさそうなので駅に向かうと消えかけた掠れた文字の看板を出す牛肉麺屋さんがあった。外観は、飲食店というより大阪下町の将棋サロンといった風貌。とにかくスキッとした外観。こんな雰囲気の牛肉麺屋さんは見たことがない。興味津々、中に入ってみた。
店内もスッキリ椅子とテーブル数組がならび、小皿前菜や滷味(ルーウェイ)はない。清潔。メニューは2つ、牛肉麺・牛肉湯麺のみ。牛が入っているか・いないか・・なので仕込みは1種類。ご夫婦らしきお二人で営業されていて、ご主人が調理をしている。ご主人に牛肉麺を注文。常連さんらしきお客さんが、持ち帰りで沢山注文されていた。
ご主人はゆっくりと牛肉麺を作って運んでくれた。ごま油が香る。クリアースープに白菜と青ネギが生える。しっかりさっぱりと炊かれた牛肉が、健康的で美味しい。でも牛脂は効いていて、香りはかなりしっかりついている。
麺をいただいて席を立ち、ふわっと外を見つめるご主人に会釈してお店を後にした。