牛肉麺絵日記 38/100杯目 老熊 (台湾・台北)5/8/2013
牛肉麺屋さん巡り38日目。2013年5月8日 夕方5時。(台湾・台北)
中山公園 Zhongshan Park はとても大きな都心の公園広場です。この公園は数度訪れて、覗いた事はありましたが、中に入った事はなかったので今日は中を歩いてみた。國父紀念館駅で降り、地下道上がり公園内へ。スタジアムの様に広い公園に入ると遥か向こうに國父紀念館、建物内中応に孫文の座像が見える。広場の脇では沢山の若者のグループがダンスの練習をしていた。今日もめちゃくちゃ暑いけど、せっかくなので日差しが強い広場の真ん中を歩いて國父紀念館へ進んでみる。だんだんと紀念館に近づくにつれて、想像していたよりも孫文の座像が巨大で圧倒されました。奈良の大仏様を初めて見た時は、想像していたよりも小さくて、”もやっ”とした気分になりましたが、思想や政治のシンボル像が想像していたよりも巨大だと、やはり気分は”もやっ”としてしまう。この日は見れませんでしたが、1時間ごとにある衛兵交代式は見応えがあり、観光の方々に人気のイベントだそうです。
公園を出て、周辺を歩く。このエリアは車通り多い幹線道路が交差していて道幅も広く、ぶらぶら歩くには向いていない。道の向かい側に渡るだけでも時間がかかってしまう。愛国東路を渡ると食品デパートの様な南門市場というビルがあったので入ってみた。
南門市場内は、日本のデパ地下というよりも古風な商店街の様な食品店ビル。鮮魚・生肉・青果・野菜・惣菜・フードコートが所狭しと並んでいる。パック詰めにされたお惣菜や焼きたての餅類、バットに並んだローストダックやチキンを求める地元の人に混じって、土地柄か観光に来られた方々もお土産物などを物色している。
お土産物屋さんの中でも肉乾は人気の様で、店頭は観光客で賑わっていた。肉乾は、甘辛いアジアンジャーキーで、畳鰯の様に伸されて乾燥させたタイプやスティック状の物がある。素材はポークとビーフがあり、ピリッと辛みが立つ物が多く、食感は味醂干しの様なソフトドライ。アメリカのジャーキーのような野性味はない。旨みは強く、甘めの味付けが好きな方には好まれる。ソフトさきいかの様に、酒の当てとして買い置きされる常備スナック。
南門市場でしっかり涼み、川に向かって街を歩くと牛肉麺屋さんがあったので入ってみた。老熊牛肉麺店。店頭の厨房には煮込まれた牛肉のキッチンポットが沢山並んでいる。店内は小さく、入り口の厨房を通って中に入るとすぐに2階に上がる階段があり、階段下スペースもしっかり客席となっている。店内中央には地下に降りる階段があり、地下は調理に使用されている様だ。
とても感じの良い優しそうな親子が店を切り盛りしていた。愛想の良いニコニコとした小柄な女性は水餃の支度をしている。牛肉麺を注文。
しっかりと煮込まれた厚みのある牛スープにもっちっとした太めの荒々しい麺。丸みのある優しい味付け。牛スジ肉は柔らかく、ボリュームもしっかりある。少し麻辣油を足すと辛味と痺れが心地よい。
店内は大変賑わっていた。仕込みに忙しそうなおかみさんに会釈して、店を出た。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?