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あらゆる経験は、すべて、誰かの役に立つ

すべての自分の経験は、他の人にとっては「知らないこと」である可能性が無限にあります。

自分にとっては、なんてことない当たり前なことが、他の誰かにとっては「知りたかった」「役に立つ」ことはいくらでもあるのです。

自分の経験を、「何の変哲もない普通のことだ」「役にも立たないし小さいし取るに足らないものだ」と思うのはもったいないです。

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◆「経験済みなこと」は、他の誰かにとっては「初めてなこと」

ぼくが初めて家から出て一人暮らしをすることになった時、初めてなことが沢山あっていろいろと戸惑いました。

•アパート探し
•賃貸契約や入居してからの各種手続き
•お金の工面
•家具揃え
•役所への手続き
etc...

「こんなにやることあるの?」
「みんなこの経験してるんだ、すごい」
「いろいろあって、わからないこと多いな...」

当時は、わからないことだらけで、面食らいました。

みんな、これ知ってるのかなと、素直に疑問を感じました。

初めてのアパート探しの時なんて、不動産屋に入って、何をすればいいかさえわからなかったのです。

初めての一人暮らしスタートの日、アパートに入ってしばらくして気付いたのは、「電気と、カーテンと、トイレットペーパーと、コップがないじゃん」
というものでした。

次の日もその次の日も、「塩としょうゆがない、洗剤がない、トイレを磨くブラシがない、ハンガーがない...」と、ないものだらけだと気付いていった日々。

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すでに経験した人からすれば、なんてことないものです。

でも、初めての自分からしたら、なにもかも戸惑うことだらけなのです。

ぜんぜん、知る由もないことばかりです。

『他の誰かから話を聞いていればどれだけラクだったろう』
そう、思った次第です。

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◆当たり前の経験は、他の誰かにとっては当たり前ではない

「本の編集をやっています。本が出版されるまでの流れ•何をするのか、を知っています」

「30カ国を一人旅しました。すべて自分で調べて手探りで苦労しましたが、楽しかった」

「会社に就職したけれど、どの会社も違和感を感じて、ついに起業しました。それから数年後、事業がうまくいかず、再度会社に就職しました」

「30代で病気になり、一年間、入院することになりました。まさか自分が病気になるとは思ってもなかった」

「結婚して、子育ての最中です。今は、子供が小学校に入学するために準備中です」

例をあげればキリがありませんが、要は、経験した人にとっては当たり前のことでも、未経験の側からしたら「知りたい」ことが無限にあるということです。

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◆情報は、人を助ける

「経験」は、貴重な「情報」になり得ます。

情報は、人を助けます。

善意の情報発信であるならば、それは、あらゆる人の役に立てる可能性があるのです。

知らない人は、情報を得ることで、うまくいく方向に進めるのです。

未来が変わるのです。

一人ひとりが持つ「目立ったことでもないし、取るに足らない」と思っている経験たちは、誰かの未来を変えていく可能性があるのです。

経験は、それがたとえどんなものであったとしても、人を助けられるのです。

言い換えると、すべての人は、いつだって誰かを、助けることができるのです。

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この際、助ける人の「数」は、関係ない。

まずは、少しずつでいい。

究極、目の前のひとりでもいい。

経験を、誰かのために役に立てようという意識で過ごせたら、それだけで素晴らしいと思う。

今(今まで)もし、大変な経験をしているとしたら、その経験分だけ将来、きっと誰かの役に立てる。

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