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【ネタバレ含】マチネの終わりに、で思うこと
こんばんは。カミヤマです。
今日は映画「マチネの終わりに」を見てきまして、その感想(読書感想文?)を書こうかなと思います。それと原作読んだ頃のことを思い出したのでそれについてもつらつらと。(いつもの「ただ書きたかっただけ」シリーズです)
ネタバレしますので、これからの方は見ないでネ。
ちなみに昨日使う気が無いと言っていたLINE Payですが、今日TOHOシネマズが今日 ”LINE Payシネマデイ” という企画をやっており、LINE Payで支払うと1,200円になるとのことだったので、700円に釣られて始めました。
とはいえこういう割引の企画があるものの、”10万円/月” 以上使わないのであればこの手の目に見える割引とか、割り勘の手段で仕方なくとか、そういうことがなければ当面はお休みかな?と言ったところ。
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今から2年ほど前、アメトーークの読書大好き芸人で何人もの芸人が「マチネの終わりに」を推していたんですね。
それを機にこの本が少しバズったのですが、ワタシもそのタイミングで飛びついたことを記憶しています。
(アメトーークの読書大好き芸人で推されている本、どれもきちんと面白くいから毎回安心して一括購入買いしています)
当時はまだブクログとか使っていなかったので、本読んだ感想をぽろっとツイッターに投下したんです。
アメトーークの読書芸人でオススメされてたマチネの終わりに、を読んだんですけど、気持ちが入りすぎて読書感想文書きたい。
— コウヘイカミヤマ (@kmymkh) January 30, 2017
そしたら知らない人からいいねがつきまして、どんな人かな?とアカウントに飛んだらよくわからんけどIT系の人で、めちゃくちゃ共感できる&綺麗なレビューをされていて、思わずリプライを送ったりしていました。
いいねくれた人。(お仕事当時と変わっているみたいです)
レビュー。
その時のやりとり。
挙動不審で笑えますね。
それはいいとして、結局感想は書かずにいたのですが、映画を観たらふとこのやり取りを思い出し、ちょっと書いてみようかなと思ったので書きます。
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というわけでいよいよ本題です。(相変わらず前置きが長い)
まずは読書感想文ですが、表現が綺麗とかそういうことは書きません。読めばわかるし、平野啓一郎作品てみんなそうだし。
マチネの終わりにを読んで思ったのは、
「本当に得たいと思っているなら、なりふり構わず動かなきゃ」
ということと、
「言わなくてもわかるとか言わず、口に出さなきゃ」
ということ。
「本当に得たいと思っているなら、なりふり構わず動かなきゃ」
マネージャー・三谷のせいで蒔野と洋子がアンジャッシュ的にすれ違っていくのですが、”それでいいのかな?” と思っていて。
おかしいと思ったら他の人伝ってでも連絡取るし、強引にでも会いに行くし、それで諦めちゃうくらいの人だったの?というのが当時の感想。
とはいえ、それぞれ音楽的に行き詰っていたり、テロに巻き込まれて精神的に参っていたり、普通の判断ができない状態だったのかもしれないし、
そもそもマネージャー疑わないよね、という話でもあるし、もっと言うとお話なんだからそこに突っ込まなくても、というところではあるのですが。
そしてこれは恋愛だけの話ではなくて(そんな恋愛したことないけど)、物でも権利でも、なりたい自分でも、本当にそれを得たいのであれば体裁を気にしてる場合じゃないんじゃないの?と思っています。
「目的を達成すること」と「傷付くことや恥ずかしいことから自分を守ること」、どっちが大切なの?という話。
誰にでもそんな厳しいこと言わなくても、とは思ってるけど、
少なくとも自分に対しては ”自分を選んだのであればその程度なんじゃない?” と思ったり思わなかったりしています。
「言わなくてもわかるとか言わず、口に出さなきゃ」
大人になってくると、初対面でも会って数秒でなんとなく相手がどんな人かわかるじゃないですか。
「優秀そうだけど人としては好きになれなさそうだな」とか、「いい子ぶってるけど絶対嫌なヤツだな」とか。
その中でたまに、「この人とは感覚が近いな」という人もいたりして、本作ではこれの究極版だと思うんですが、初対面のときから感覚的なとことかすべて理解し合える存在に出会うわけです。嬉しいのはわかる。惹かれていくのもわかる。
でも、言わなくても本当に完全に全部理解し合えるなんてことはなくて、
上記のアンジャッシュ的すれ違いシーン、お互いきちんと伝えるべきだと思うんです。
違和感のポイントとか、意図が知りたいとか、口に出すべきなんです。
言わなくてもわかると思ったのに、とか無いんです。
こんなことまで言わなきゃいけないの、とかも無いんです。
違う人間なんだから、伝えなきゃ。
言わなくてもわかるとか言わず、口に出さなきゃ。
だから大切な人になるほど、伝えるべきだと思います。
ずれて気分悪い時間過ごすの嫌だし、その場では変な空気になるかもだけど、きちんと話せば絶対クリアになるから。
これはティーンの頃から意識しているのですが、これのおかげで嫌がられることはあれど、誤解したりされることは少なく済んでいると思っています。
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映画は...原作へのリスペクトが感じられてとても良いと思います。
蜜蜂と遠雷は断念したのですが、こっちは観てよかった。
それにしても、平野啓一郎はどの作品もとってもキザなんだけど、人間の感覚的なところの言語化の仕方が綺麗だし上手ですね。
あと、個人と分人(dividualとindividual)の考え方がとても面白い。これってこの人が考えた概念?
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散らかった長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
今日の関連というかなんというか、【「言わなくてもわかり合える人」とすれ違いが生じる原因】について考えていることがあるので、近いうちに書こうと思います。
”鉄は熱いうちに打て” 理論で言うと明日がベストなのですが、明日書かないといつになることやら。。。という感じですが。