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型抜き

ていねいに人間のかちこちの考えを抜いてみると

泡から出てくるものは

正体しか分からぬ足


小さな森の太陽は、それを見て小さな物語をつくる

手にして 手の中から誕生してゆくものや

目の中の気配のみで成り立つ順番がある

いずれにせよ、鳴いて泣いた後の伝説は小さめにしか泣き崩れられない

物語はさいごまで涙の雲がついてまわった

今日は京都の味と嵐山のかんざしが

くり抜かれただけの

匂いや甘さのかんづめ


ひとつ、ものにしたことが

これからの自らの重さをはかる上で

欠かせないほど大きなわりあいをはじく

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