【167】日常だった世界

入院していましたが退院しました。

病院からはアルバイト先の人が送迎してくれて

車の窓からの世界はとても新鮮なものでした。

ただ普段の景色が流れているだけですが

その普段だった世界から離れていたこともあり

日常が非日常となっていました。

視界OK
やる気OK

脚は残念な状態でした。

病院の中を歩くとは
平らで段差のない道を歩くこと。

日常を歩くとは
何でもありな
でこぼこ道を歩くこと。

病院に対応策出来た脚は

日常に対応するには

まだまだまだまだ

時間と労力がかかるようです。

松葉杖で歩く。
水溜り→危ない
段差→危ない
砂利道→危ない
坂→危ない
普段は気付かない位の傾斜→危ない
人とすれ違う→危ない
階段→手すりがない、登れない
歩き歩き→こっち見てない危ない
トイレの便座→低くて立てない
玄関→靴が履けない

などなどなどなど

日常には普段は全く想像もつかなかった
沢山の障壁があったことに気づいた。

いや、きっと

どこかで他人事だったんだと思う。

脚が悪い人が、不整地を歩くのが大変というのは
車椅子の人が、不整地を移動するのが大変なのは

私が経験してきた仕事や学びの中では当然のこと。

専門性がなくても、想像すれば容易に分かる。

きっと今まで

「文字として、文章として、机の上で」
分かったつもりになっていたんだと思う。

知っているのと
見ているのと

体験するのは

天と地の差なんだと感じた。

色々失う物もありましたが

その分、得たものも多くあったように思います。

失敗する自分も 

たまに変な事する自分も

たまにちょっと好きだったりもします。



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