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都会の喫茶店から眺める雑踏、久しくとどまりたるためしなし。

つい先日ですが、久しぶりに都会に出る機会がありました。
コロナ禍になってからはWEB会議ばかりで、都会に出るのはずいぶん久しぶりのことです。

立ち寄ったのは都内某駅にある喫茶店でした。
かなり余裕を持って到着したので、そこで時間を潰すことにしたのです。
そんな時に入る喫茶店は良いもので、緩やかに過ごすことが出来ます。

普段は忙しく、時間に追われているので、

「次の会議まであと15分、その間にメールの返信をして、、、」

と思っていたら電話が鳴り、

「ああ!こんな時に(焦)!」

なんて具合です。
ですが早めに着いた喫茶店では、

「次の予定まであと45分も時間があるぞ(嬉)」
「メールの返信は、、、まあ後でいいや。」

というように何となく心にゆとりが持てるのです。
そしてここで役立つのは腕時計。
スマホで時間を見ると、ついメール確認してしまい、この緩やかな時を台無しにしてしまうのです。
ですのでここではスマホは封印。

「そう言えば〇〇さん、最近会ってないけど元気してるかな。」
「あ!〇〇さんならあの案件、助けてくれるかもしれない。連絡してみようかな。」

忙しい日々の中では出てこない発想が浮かんで来たり、来なかったり。

また、都会の雑踏をただ眺めて人間観察するのも一興です。
都会では沢山の人がバタバタと往来しているので、飽きることがありません。
バシッときまったスーツのビジネスマンや、逆にラフ過ぎる普段着の人。
外国人観光客や、着飾った女性たち。
最近の若者はルーズな服装が流行っているみたい。
自分が若い時はタイトなスタイルがカッコよかった。

それにしても皆さんとても忙しそう。
早足で、川の流れのように次から次へ。
立ち止まってはスマホ見て、すぐにどこかへ行ってしまう。

忙しく行き交う人々とは対照的に、自分はゆったりと過ごしています。
同じ時空間にいるにも関わらず、この違いは何なのだろうと不思議な気持ちになるものです。

久しぶりに訪れた都会の喫茶店には非日常があり、そこで過ごすことが良い気分転換になるのだなと感じました。

私は都会の雑踏に非日常を感じましたが、山や海などの自然の中にそれを見出す人もいるのでしょう。
どんな形であれ、時にはいつもと違う環境に逃避するのも必要なことだと思いました。

文+イラスト : ケーモティック

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